Take IT Easy![33]WindowsユーザーのためのMac入門(最終回)
── 若林健一 / kwaka1208 ──

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日本時間の10月17日、Macの新しいOS「Yosemite」が正式リリースされました。新し物好き、いわゆる「人柱」の私は迷わずインストール。周囲では「あれが動かない、これが動かない」という声も聞かれますが、いまのところ私は無傷です。

本来なら、このテーマを取り上げている最中「Yosemite」の新機能にも触れるべきなのでしょうけれど、まだ十分使いこなせていないため、今回は見送らせていただきます...。


●ショートカット

□キーボードショートカット全般Windowsで、「Ctrl」キーとの組み合わせで使えるキーボードショートカットは、Macの場合「Command」キーとの組み合わせ。たとえば、「コピー」のショートカット「Ctrl + c」は、Macだと「Command + c」となります。

装飾キーの組み合わせが異なることを除けば、主なキーボードショートカットは、WindowsとMacで共通です。

c:コピー
x:カット(切り取り)
v:ペースト(貼り付け)
z:Undo(直前操作のキャンセル)
y:Redo(直前操作の繰り返し)
a:全選択
s:上書き保存
w:ウィンドウを閉じる
tab:アプリケーションの切り替え

Windows 8のショートカットキー一覧
< http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/keyboard-shortcuts#keyboard-shortcuts=windows-8
>

OS X:キーボードショートカット
< http://support.apple.com/kb/ht1343?viewlocale=ja_JP
>

以下、よく使われるキーボードショートカットで、WindowsとMacで異なるものをいくつかピックアップしてみました。

・ファイル/フォルダの削除

ファイルやフォルダの削除は、Windowsの場合「delete」キーを押すだけでできますが、Macの場合は「Command + delete」を押さなければ削除(ゴミ箱への移動)ができないようになっていて、誤操作で知らない間に削除してしまっていた、ということがなくて安心です。

・スクリーンショット(画面全体)
「Command + Shift + 3」

この操作で、画面全体の画像ファイルが、デスクトップ上に作成されます。

・スクリーンショット(画面の指定部分)
「Command + Shift + 4」

この操作のあと、マウスポインタが十字形になりますので、スクリーンショットを撮りたい部分をドラッグ操作で指定すると、指定範囲の画像ファイルが、デスクトップ上に作成されます。
・アプリケーションの終了
「Command + q」

Windowsの「Alt + F4」と同じです。Windowsの場合、すべてのウィンドウを閉じるとアプリケーションは終了となりますが、Macの場合、ウィンドウをすべて閉じてもアプリケーションの終了とならないため、このキーボードショートカットはよく使われます。

・ファイルやフォルダのショートカット

ショートカットといえば、Windowsにはファイルやフォルダの「ショートカット」がありますが、Macではこれを「エイリアス(別名という意味の英語"Alias")」と呼びます。呼び方は違いますが機能は同じものです。

●Mac独自の機能

・フォルダの階層移動

フォルダのウィンドウのタイトル部分を「Command」キーを押しながらクリックすると、上位階層のフォルダのリストが表示され、ダイレクトに上位のフォルダへ移動できます。

・タグ

Gmailのラベルや、Evernoteのタグのように、Macのファイルやフォルダにもタグをつけられます。

タグをつけたいファイルやフォルダを指定し、副クリック(Windowsでいうところの右クリック)からつけたいタグを選択。ひとつのファイルに複数のタグをつけられますので、階層構造だけで分類しきれないファイルのグルーピングに便利です。

・AirDrop(ファイルの受け渡し機能)

同じネットワーク上の他のマシンと、直接データの受け渡しをするための機能で、OS X Lion(10.7)から採用されました。最新の「Yosemite」では、iOS8をインストールしたiPhoneやiPadとファイルの受け渡しが可能となっています。

ファイルの受け渡しをしたい双方のMacのFinderで、“AirDrop”を選択すると相手のアイコンが見えますので、そのアイコンにファイルをドラッグ&ドロップし、相手が受信を許可するとファイルのコピーが始まります。

 Mac ハンドブック:AirDrop を使って近くのユーザと項目を共有する
 < http://support.apple.com/kb/HT4783?viewlocale=ja_JP
>

・「ドロップボックス」フォルダ(ファイルの受け渡し用フォルダ)

AirDropに対応していない古いMacでも、この「ドロップボックス」フォルダでファイルの受け渡しが可能です。

「ドロップボックス」フォルダは「パブリック」フォルダの中にあり、存在自体は他のユーザーからも見え、このフォルダの中へファイルをコピーすることもできますが、フォルダの中を見たり、コピーしたファイルを削除することができない一方通行のフォルダ。

このフォルダに渡したいファイルやフォルダをコピーすれば、AirDropと同じように直接ファイルやフォルダを渡すことができます。

●20年以上のMac+Windows歴

私自身は、会社でWindows・自宅ではMac、この組み合わせで20年以上使ってきました。このテーマを取り上げるにあたって、あらためてMacとWindowsの操作方法をおさらいしてみましたが、「Windowsロゴ」キーを使ったキーボードショートカットについて、知らないことが意外とたくさんでてきました。

「Windowsロゴ」キーは、「Ctrl」や「Alt」よりも歴史が新しく、当初割り当てられたいた機能は「Ctrl」や「Alt」で代替できるものも多かったので積極的に使うことがなかったのですが、Windowsのバージョンアップにより様々な機能が増えているようです。本当に、ITの世界の変化は大きいものですね。

【CoderDojo奈良開催のお知らせ】

10月26日の日曜日、JR奈良駅近くの「Women’s Future Center」にて奈良で初めての「CoderDojo」を開催します。

「CoderDojo」とは、子ども達にプログラミングやWeb制作を学ぶ場を提供するアイルランド発祥の世界的なボランタリ活動です。プログラミングやWeb制作を学びたい子ども達はもちろん、このような活動に関心のある大人の参加も歓迎します。

奈良近郊にお住まいの方、ぜひ一度遊びにきてください。参加費は無料です。
< http://coderdojo-nara.doorkeeper.jp/events/15062
>

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