Googleの新しいメールサービス、「Inbox」を試すチャンスをいただきましたので、今回はその使用感をレポートしたいと思います。
現時点では、「Inbox」は招待制のサービスで、招待権を持っている方からの招待を受けるか、Inboxのサイトから招待をリクエストして、招待が送られてくるのを待たなければなりません。
現時点では、「Inbox」は招待制のサービスで、招待権を持っている方からの招待を受けるか、Inboxのサイトから招待をリクエストして、招待が送られてくるのを待たなければなりません。
●「Inbox」とは
「Inbox」はGmailのアドレスはそのままに、新しいメールの振り分け方法が使えるメールサービス。つまり、Gmailに新しいユーザーインターフェースを追加したものが「Inbox」ということになります。
「Inbox」は、メールを「Done(完了)」か「Snooze(後で読む)」に簡単に振り分けることができるインターフェースを備えています。
「Done」を選択すると、「受信トレイ」のメールを「アーカイブ」に移動し「受信トレイ」からは消えます。つまり、Gmailの「アーカイブ」と同じ機能ですので、言わば「アーカイブ」に「Done」という意味づけを行って呼び変えた、ということになりますね。
一方の「Snooze」は、英語で「居眠り」という意味で、目覚まし時計で一度鳴ったものを、後でもう一度鳴らすようにする機能の名前としても使われています。つまり、起きる時間を先送りするように、メールの場合も読むタイミングを先送りするための機能ということになります。
「Snooze」を選択した後は、再表示する条件の入力を行います。そうすると、一旦「受信トレイ」からは消え、指定した条件のタイミングであらためてメールを受信したかのように再表示されます。
この「Snooze」が「Inbox」の最も特長的な機能です。
今すぐに対応できない、対応したくないメールを受け取った時、例えば「飲み会のお誘いメールは仕事が終わってから返事したい」や「この案件に必要な情報が揃ってから返信したい」という場合、受信トレイにいれたままにしておくと埋もれてしまうため、一旦「後で読む」ということにすることで、適切なタイミングでもう一度通知を受けることができ、対応し忘れがなくなります。
「後で読む」時の条件として、日時だけでなく場所も指定することが可能です。例えば、オフィスについたら読むとか、自宅に帰ったら読むといった設定ができるのも「Inbox」と特長のひとつです。
「受信トレイ」にメールを置きっぱなしでも気にならない方には、大した機能には思えないかもしれませんが、「inbox zero」でメールを管理したい方には都合の良い考え方です。つまり、「Inbox zero」に特化したメールサービスが「Inbox」なのです。
メールのための GTD、「Inbox Zero」の実践
< http://lifehacking.jp/2007/08/inbox-zero-talk-by-merlin/
>
「inbox zero」を実践するためのメール削除のルール
< http://kwaka1208.net/inbox-zero-management/
>
●「Inbox」の短所
私も「Inbox zero派」のひとりなので大変重宝していますが、ちょっと困ったこともあります。
1)メールが勝手にグルーピングされる
「Inbox」には、受信したメールの種類を自動判別し、種類ごとにグループ化する機能があります。例えば、通販サイトからの広告メールは「Promo」グループに、ニュースメールのような定期配信メールは「Updates」グループにというように。
しかし、これがちょっと使いにくい。メールを読むためにはまずグループを選択して開き、その後に目的のメールを選択しなければならず、操作数が増えてしまいます。
2)グループ化されたメールは通知されない
現時点ではバグだと思われるのですが、iOS用「Inbox App」では、グループ化されたメールの通知が出ず、未読件数の数字もアイコンの上に表示されません。これでは、メールの受信に気づかないので、バグであり将来的には修正されると思います。
3)本文に日本語が入力できない
少なくともiOS版のAppでは本文に日本語が入力できません。これは致命的です。メールアプリとしては問題外です。このバグのせいで、現状「Inbox」は閲覧専用メールアプリになっています。
●今後に期待
このように、現状ではメールアプリとして致命的なバグのある「Inbox」ですが、考え方は大変気に入っているので、近い将来のバージョンアップで修正されることを信じて使い続けています。
「Inbox」と同じアプローチのメールアプリとして、2013年の始めにリリースされた「Mailbox」が既にあり、「Inbox」は明らかに「Mailbox」の影響を受けています。
「Mailbox」がGmailとは別のサービスとアプリの組み合わせで実現されているのに対して、「Inbox」はGmailと一体化したサービスとして提供されているため、「Mailbox」でサポートされていない「自由なラベル付け」など、Gmailの標準機能が普通に使えるという点でも「Inbox」が有利。
「Mailbox」はコンセプトは気に入ったもの、Gmailの機能がフルに使えないということで挫折してしまったので、この「Inbox」には大変期待しています。
Mailbox使用感レポート
< http://kwaka1208.net/mailbox/
>
Inbox by Gmail
< http://inbox.google.com/
>
【若林健一 / kwaka1208】 kwaka1208@pote2.net
Take IT Easy! - ひとにやさしいIT
< http://kwaka1208.net/
>
< https://twitter.com/kwaka1208
>
< https://www.facebook.com/kwaka1208/
>
CoderDojo奈良
< http://coderdojonara.wordpress.com/
>
「Inbox」はGmailのアドレスはそのままに、新しいメールの振り分け方法が使えるメールサービス。つまり、Gmailに新しいユーザーインターフェースを追加したものが「Inbox」ということになります。
「Inbox」は、メールを「Done(完了)」か「Snooze(後で読む)」に簡単に振り分けることができるインターフェースを備えています。
「Done」を選択すると、「受信トレイ」のメールを「アーカイブ」に移動し「受信トレイ」からは消えます。つまり、Gmailの「アーカイブ」と同じ機能ですので、言わば「アーカイブ」に「Done」という意味づけを行って呼び変えた、ということになりますね。
一方の「Snooze」は、英語で「居眠り」という意味で、目覚まし時計で一度鳴ったものを、後でもう一度鳴らすようにする機能の名前としても使われています。つまり、起きる時間を先送りするように、メールの場合も読むタイミングを先送りするための機能ということになります。
「Snooze」を選択した後は、再表示する条件の入力を行います。そうすると、一旦「受信トレイ」からは消え、指定した条件のタイミングであらためてメールを受信したかのように再表示されます。
この「Snooze」が「Inbox」の最も特長的な機能です。
今すぐに対応できない、対応したくないメールを受け取った時、例えば「飲み会のお誘いメールは仕事が終わってから返事したい」や「この案件に必要な情報が揃ってから返信したい」という場合、受信トレイにいれたままにしておくと埋もれてしまうため、一旦「後で読む」ということにすることで、適切なタイミングでもう一度通知を受けることができ、対応し忘れがなくなります。
「後で読む」時の条件として、日時だけでなく場所も指定することが可能です。例えば、オフィスについたら読むとか、自宅に帰ったら読むといった設定ができるのも「Inbox」と特長のひとつです。
「受信トレイ」にメールを置きっぱなしでも気にならない方には、大した機能には思えないかもしれませんが、「inbox zero」でメールを管理したい方には都合の良い考え方です。つまり、「Inbox zero」に特化したメールサービスが「Inbox」なのです。
メールのための GTD、「Inbox Zero」の実践
< http://lifehacking.jp/2007/08/inbox-zero-talk-by-merlin/
>
「inbox zero」を実践するためのメール削除のルール
< http://kwaka1208.net/inbox-zero-management/
>
●「Inbox」の短所
私も「Inbox zero派」のひとりなので大変重宝していますが、ちょっと困ったこともあります。
1)メールが勝手にグルーピングされる
「Inbox」には、受信したメールの種類を自動判別し、種類ごとにグループ化する機能があります。例えば、通販サイトからの広告メールは「Promo」グループに、ニュースメールのような定期配信メールは「Updates」グループにというように。
しかし、これがちょっと使いにくい。メールを読むためにはまずグループを選択して開き、その後に目的のメールを選択しなければならず、操作数が増えてしまいます。
2)グループ化されたメールは通知されない
現時点ではバグだと思われるのですが、iOS用「Inbox App」では、グループ化されたメールの通知が出ず、未読件数の数字もアイコンの上に表示されません。これでは、メールの受信に気づかないので、バグであり将来的には修正されると思います。
3)本文に日本語が入力できない
少なくともiOS版のAppでは本文に日本語が入力できません。これは致命的です。メールアプリとしては問題外です。このバグのせいで、現状「Inbox」は閲覧専用メールアプリになっています。
●今後に期待
このように、現状ではメールアプリとして致命的なバグのある「Inbox」ですが、考え方は大変気に入っているので、近い将来のバージョンアップで修正されることを信じて使い続けています。
「Inbox」と同じアプローチのメールアプリとして、2013年の始めにリリースされた「Mailbox」が既にあり、「Inbox」は明らかに「Mailbox」の影響を受けています。
「Mailbox」がGmailとは別のサービスとアプリの組み合わせで実現されているのに対して、「Inbox」はGmailと一体化したサービスとして提供されているため、「Mailbox」でサポートされていない「自由なラベル付け」など、Gmailの標準機能が普通に使えるという点でも「Inbox」が有利。
「Mailbox」はコンセプトは気に入ったもの、Gmailの機能がフルに使えないということで挫折してしまったので、この「Inbox」には大変期待しています。
Mailbox使用感レポート
< http://kwaka1208.net/mailbox/
>
Inbox by Gmail
< http://inbox.google.com/
>
【若林健一 / kwaka1208】 kwaka1208@pote2.net
Take IT Easy! - ひとにやさしいIT
< http://kwaka1208.net/
>
< https://twitter.com/kwaka1208
>
< https://www.facebook.com/kwaka1208/
>
CoderDojo奈良
< http://coderdojonara.wordpress.com/
>