●「正しい英語」の放棄
ときたま来る英語のメールやメッセージに、ちゃんと返事するのは大変。翻訳ソフトやGoogle翻訳で日英と英日を繰り返して、「正しく意味が伝わるであろう英語」を半日かかって書くみたいなことをずっとやってきた。あまりに大変なのでせいぜい年に数回程度だけど。
よほどきちんと書かなきゃいけない場合は、Gengoなどの人力翻訳サービスを使ったり、エージェントに丸投げしてる。
ふと思った。「翻訳ソフトを使って書いてる」ことは、相手はわかってるはず。ネイティブじゃないんだから、どんな英語書いても不完全で不自然なのは当たり前。相手もネイティブじゃないこと多いし。変に正しく難しい英語を書いちゃうと、そのレベルで対応されちゃったりしてマズい。
とすれば、最初から「ちゃんとした英語を書くこと」は放棄しちゃっていいんじゃないか? と。日本語でどんどん書いてGoogle翻訳で英語にし、「意味が通じるかチェックしないでそのまま送信」でいいのではないかと。
「チェックしないでそのまま送信」がミソ。チェックするから正しく書かなくちゃいけなくなる。変な英語を送って、相手が大笑いするくらいでいいんじゃないか。
何が良くないって、正しい英語を書かなくちゃいけないってプレッシャー。それでめんどくさくて、返事しなかったり遅れたりするより、Google翻訳でいいからサッサと送るほうが1000倍マシじゃないかなと。
一応は主語述語が明快で、短めの文章を心がければ大丈夫。Google翻訳英語でやりとりする回数が増えれば、不明な部分が少なくなっていくはず。
短い文章を多めに送れば「あ、そういう意味ね」ってわかってもらえる機会が増えるはず。Gmailだったら相手が翻訳ボタン押せばいいわけだし。むしろ、原文もあるほうが解釈の幅があって良い。
っていうか、日本人に当たり前に英語でメールが来るのは、「英語くらいできるだろう」って思われてるんだろうから、それなりの英語で対応しなくちゃバカだと思われる。とか思ってた。
また、外国からのメールにも明らかに翻訳ソフトで日本語にしたものがある。受け取った英語メールがどうやっても意味不明だったりするのは、ひょっとして、相手も自分の言語をGoogle翻訳してるのかもしれないw
●電柱地中化の意外な問題点
近所に電柱のない地区がある。すごいスッキリして空が広くて素晴らしい! と思いがちだけど、狭い歩道に十数メートル間隔でトランスだか変圧器の巨大なボックスがドーンドーンと設置されてて、歩いててめちゃくちゃジャマ。
もしかして、電線地中化に抵抗する勢力が「こんなジャマなもんができるけど地中化していいの?」っていうアピールに思えるほどの。
ボックスが小型化されるか数がすごく少なくなるなら、電柱地中化大賛成なんだけど。ボックスはこういうのです↓
http://www.tawatawa.com/densen1s/page026.html
ボックスごと共同溝みたいなマンホールに入れられたらいいんだろうけど。たぶん欧米の街ではそうなってるんだろうな。あるいは、各家庭や事業所で発電するようになりゃいいのに。
●TDWのシリーズ化→ビッグバン
いつも作ってるTDWキャラクターのシリーズ化について考えてみたら、びっくりした。
http://www.yoshii.com/the-daily-work---06.html
今まで、TDWには「シリーズ」という概念を持ち込まないようにしていた(いくつかの例外はあるけど)。なぜなら、「その時思いついたものを作る、勢いで作る、粗製濫造して後で選ぶ」が基本姿勢だから。
シリーズ全体を考えて作り始めると、テーマや統一感にがんじがらめになって楽しくなくなっちゃう。
でもしかし、キャラクターやフィギュアをやるなら、まとまった数のシリーズをいくつも作っておくほうがいろいろ便利なのは確か。それで、どんなシリーズが考えられるかな? と、あらためて列記してみたところ……シリーズネタなんていくらでも出てくる!
エレメント・元素、惑星、春夏秋冬、季節のイベント、クリスマス、ハロウィン、トロピカル、スポーツ、十二支、十二星座、タロット、色、動物、ペット、花、性格・感情、味覚、楽器、恐竜、想像上の動物、妖怪、寿司、絵文字アイコン、数字、アルファベット、道具、デザート、お菓子、フルーツ、乗物、建物……。
テーマについて、ちらっと思い巡らせるだけでもいくつも面白いものを思いつく。それぞれ一回で終わりじゃなく、ニュアンスや様式を変えれば何度でも繰り返せるし……無尽蔵だわ。
今思いついた30シリーズに限っても、それぞれ12個作ったらそれだけで360個、約3年分! 無尽蔵すぎて萎えるw
いきなり新しい地平というか、広大すぎる未開拓地を発見してしまって、途方に暮れる気分。新大陸発見とかビッグバンとか言うとカッコイイけど、突然、3年かかる夏休みの宿題を出されたようなもの。
どうするかね……。
【吉井 宏/イラストレーター】
HP http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/
「英語をなんとかしなくちゃと思いつつ何もしてない」をパスするだけで、
人類は何割かラクに生きられるはずw
・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/
・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500
・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii
・rinkakの3Dプリント作品ショップ
https://www.rinkak.com/jp/shop/hiroshiyoshii