「3Dプリンタは自前で持たない主義」とか言ってたけど、撤回。まあ、一台あってもいいんじゃないかと。
ZBrushエバンジェリストの福井信明さんなど、ベテランの皆さんがお勧めの「FLASHFORGE Finder」。カラリオ2台程度の安価なのに、驚くような高性能、ってことで。
FLASHFORGE Finder
http://flashforge.co.jp/finder/
福井さんのZBrush Core入門サイト
http://zbrushcore.club/
●第一回テスト出力「高さ調整は重要」
さっそくテスト出力。rinkakでカラーフィギュアを作った時の3Dデータが、そのまま使える。サイズもそのまんまで。
福井さんにチャット状態で教えてもらいつつ、専用スライスソフトで処理してプリンタに送信。
ドギャギャギャとすごい音! 輸送中ヘッドが動かないように、固定してあった結束バンドを切るの忘れてたのだ。あわてて切断。ヘッドがちゃんと動かなかったため、モジャモジャになって失敗。

最初は台の高さの調整が必要とのことでやってみたら、なぜか高すぎて台に貼る3Mのテープがバリバリ削れた。

再度調整しても高すぎて、ヘッドと台が接触してゴリゴリ音がする。手動でちょっと下げたらうまくいった。

とりあえず出力成功。1時間20分くらい。高さ約6cm。最低品質とはいえなかなかきれい。

まあ、出力したことに特に感激はないw
10年以上前から3Dプリンタ出力物を原型に立体制作してたし、フルカラープリントも数え切れないほどやったし、各種マシンで出力してもらったサンプル持ってるし、切削式と言えば発泡スチロールを削ってもらって巨大フィギュア作ったしw
初めてでもだいたい3個出力したら、出力できること自体には飽きると思う。興味は、出力そのものより「出力に足る作品を作らねば!」の方に向かう。
自分で操作して3Dプリントしたことがないことが引け目だったけど、これでもう大丈夫w
で、出力物の腹に大穴が。何だこりゃ? と思ったら、rinkakフルカラー石膏プリンタ用データに作成した、余った石膏の粉を排出するための穴だ! ってことはつまり、中空形状を出力しちゃったわけだ。

出力途中の内部がハニカム構造じゃなくて変だと思ったのは、わざわざ内部にサポートを作成してたんだ。時間も余計にかかったのだった。
●第二回テスト出力「最高品質」
内部の中空構造を削除して、穴をふさいだデータを最高品質で出力。(最低品質<標準品質<高品質<最高品質の4段階)
昨日、中空状態と気づかずにスライスしたら7時間だったのが、5時間と見積もられた。やはり内部のサポート作成に時間がかかってたらしい。
出力スタートすると、今回はちゃんと内部にハニカム構造ができてる。

さすが最高品質! 玉子の殻程度にはスベスベ。サーフェイサー吹いてちょっと磨けば原型に使えそうなレベル。

上から見ると品質の違いがよくわかる。等高線の密度が4倍?

rinkakフルカラー石膏のものと記念撮影

●第三回テスト出力「フィラメント交換」
今回はちょっとだけ大きめ。高さ10cm。最近作ったもののなかで、最も複雑な形のものを選んだ。
下から二番目の「標準品質」でプリント。内部のハニカム構造の充填率を下げて8%にした。出力時間ずいぶんかせげる。プリント中の細いハニカムを見ても強度に問題あるようには見えない。もっと下げても大丈夫だろう。
福井さんに教えてもらった他社製フィラメント、polymakerのグレーを使った。
毛羽立ちが少ないそう。
リールは本体に収納できないので、ベアリング入りのリールスタンドを使う。標準のリールが空になったら、polymakerのフィラメントを巻き直せば収納できそうだけどね。

5時間ほどでトラブルなく出力完了。数か所空振りしたっぽいスジがあるものの、標準品質でぜんぜんきれい。表面を簡単に処理して色を塗ってみたい。

下側は原理上どうしても汚くなる。複雑なものでなければ、上半分、下半分に分けて出力して接着するのもアリだな。

●塗装してみた
3DプリンタFinderの出力物に色を塗ってみる。複製のための原型を作るわけじゃないので、気負わず適当に済ませる。サーフェイサー塗ってはサンドペーパーを二度。

いきなり新水性塗料アクリジョンで塗装にとりかかったが……失敗 orz

アクリジョンのクセを思い出す前に塗り始めたもんだから「塗料が垂れてたまってしまうと致命的」を忘れてた。こうなっちゃうと、時間かけて完全乾燥後に削るしかしょうがない。
アクリジョンが優れてる点は、下地を溶かさないこと。ラッカーも水性アクリルも、下地が溶けるので筆塗りしにくい。塗り重ね回数多くなるけど、垂れさえ気をつければ、めちゃくちゃキレイな仕上がりになるんだよなあ。
ラッカー系塗料は少々溜まりができても乾けばほぼ平らになるのだが、処分しちゃった。タミヤのエナメル系は持ってるので、アクリジョンとどちらを使うか迷ったのだが、エナメル系にしとけばよかったかなあ。
とか言いつつ、あくまで色塗りテストなので深刻に考えない!
●完成したものの……
後でトップコート吹く以外完成。ボコボコの表面と目のガタガタorz
不器用な僕に1cm以下の円形が描けるわけがない。マスキング切り抜くのだって無理。大きけりゃそのあたりラクだろうってことで、僕のフィギュアはだんだん巨大化していって90cmまで行ったんだよっw

しかし、10cmでは塗るには小さいな。Finderの出力サイズ14cmくらいを標準に考えるかね。
所要時間は、出力に1日、サーフェイサー塗りから塗装完成まで6日。仕事の合間にちょっと塗っては、乾燥器に入れたまま半日って感じなので、正味6〜8時間くらいかな。
見慣れたらそれほどひどい仕上がりに見えなくなってきた。塗ってたときには「やっぱアナログ作業は不器用すぎてダメだ。しんどい。同じく時間を使うならデジタルでたくさん作るほうがいいや」とか思ってたけど、もう次に何作ろうかワクワクしてる。回復早いw
【吉井 宏/イラストレーター】
HP http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/
いつもはホワイトサフ吹くけど、今回使ったのはタミヤのサフなので、クレオスよりはかなり白く、まあこれでいいやと。
近所の環境上、スプレーもエアブラシも使えない。最終のサーフェイサースプレーや仕上げのトップコートのみ、人目を忍んで駐車場の隅っこで素早く吹いて逃げたりしてるw
・スワロフスキー干支モチーフの「ZODIAC」発売
https://www.fashion-press.net/news/33277
・スワロフスキーのLovlotsシリーズ「Hoot the Owl」
http://bit.ly/2ruVM9x
・ショップジャパンのキャラクター「WOWくん」
https://shopjapan.com/wow_kun/
・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500
・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii