●集中して書く系のテキストエディタ
日本デザインセンターがリリースした、シンプルで美しいテキストエディタ「stone」。Mac App Storeのみでデモ版がないので試せないけど、プレーンテキストのみってところが魅力的。
https://stone-type.jp/
これ、たぶん「Byword」「OmniWriter」「WriteRoom」などのように、いくつか出てる「フルスクリーン表示で集中して書くテキストエディタ」と思われる。
https://itunes.apple.com/jp/app/byword/id420212497?mt=12
https://itunes.apple.com/jp/app/ommwriter/id412347921?mt=12
https://itunes.apple.com/jp/app/writeroom/id417967324?mt=12
「Byword」でフルスクリーン表示にして、どんどん書くのはなかなか良い。でも、普段はたいてい資料や他のファイルをチラチラ見ながら作業するから、窓のない地下室に閉じ込められてるような閉塞感がある。
フルスクリーンにしなけりゃ大丈夫だけど、普通のテキストエディタと同じになっちゃう。
日本デザインセンターがリリースした、シンプルで美しいテキストエディタ「stone」。Mac App Storeのみでデモ版がないので試せないけど、プレーンテキストのみってところが魅力的。
https://stone-type.jp/
これ、たぶん「Byword」「OmniWriter」「WriteRoom」などのように、いくつか出てる「フルスクリーン表示で集中して書くテキストエディタ」と思われる。
https://itunes.apple.com/jp/app/byword/id420212497?mt=12
https://itunes.apple.com/jp/app/ommwriter/id412347921?mt=12
https://itunes.apple.com/jp/app/writeroom/id417967324?mt=12
「Byword」でフルスクリーン表示にして、どんどん書くのはなかなか良い。でも、普段はたいてい資料や他のファイルをチラチラ見ながら作業するから、窓のない地下室に閉じ込められてるような閉塞感がある。
フルスクリーンにしなけりゃ大丈夫だけど、普通のテキストエディタと同じになっちゃう。
●JeditΩ
テキストエディタは昔から「Jedit」を使ってる。最近「Jedit X の後継として、全面的な見直しを行い、ゼロから書き直し」たという「JeditΩ」が出た。さっそく乗り換えしようと無料版を入れたんだけど、ずいぶん使い勝手がちがう。
http://www.artman21.com/jp/jeditOmega/
「JeditΩ」は別名で保存(command+shift+s)するとき、Mac標準の「テキストエディット」みたいに複製が作られ(MacOSの標準に準拠したんだろうけど)、あらためて保存する仕様になった。これ、不便なんだよ〜。ちっとも慣れない。
しばらくあちこちいじったら、「別名で保存」が複製になること以外は、Jedit Xと同等に使えるようになった。環境設定の「書類タイプ」の「基本」で設定しておけばいいようだ。
文字数などの情報がドロワーじゃなく、「command+i」で小さなウインドウとして出るのがジャマにならなくてイイ。ウインドウ下にも文字数カウント出てるし、便利。
無料版では使えない機能には鍵アイコンがついてる。プログラマー向けの高度な機能はいらないけど、書類の比較機能はほしい。有料版にした。
●JeditΩでちょっと困ること
「JeditΩ」で同一のテキストを開くとき、ふたつのMacでtabの挙動が違って困った。行の頭を揃えるためにtabを多用するんだけど、tabキーを押して「tabが挿入される」と「Spaceが挿入される」の二種類ある。
Spaceの場合は、削除しようとするとdeleteを連打しなきゃいけなくて非常に面倒。JeditΩの環境設定を揃えて(iCloudで同期もできる)、どうにか「tabが挿入される」に統一できた模様。
なぜそんなところで混乱するかというと、開いたテキストの性質が細かく違うのだ。4種類のテキストをどう開いてどう編集するか、それぞれ設定しておく必要がある。
「Jedit X」では、環境設定でどちらにするか設定しておいた、プレーンテキストかリッチテキストで新規書類が作られる。
「JeditΩ」では4種類の「新規ウインドウを開く」という扱いになってる。「基本」「プレーンテキスト」「リッチテキスト」「HTMLテキスト」をメニューから選ぶ必要があってややこしい。
「command+n」では「基本」ウインドウが開く。ウインドウではなくタブを作成するメニューまである。
あと、既存の書類を開いて作業してて、「command+w」で閉じようとすると、普通は「保存しますか?」のダイアログが出るものだけど、いきなり保存されてしまう。
確かにその方式は安全確実なんだろうけど、保存するつもりないのに保存されてしまって面食らう。
もうひとつ。「Jedit X」では普通にできたはずの、「書類の表示色」を設定したテキスト(背景色を変えるとか)を、別のMacで開くと表示色が反映されない。
スケジュールやToDoのテキストの背景を黄色にしてると、Mission Controlで見つけやすいので便利だったんだけどなあ。
しばらく使ってれば慣れるかな……。
●その他テキストエディタ
Mac標準の「テキストエディット」は文字数カウントがないために、普段使いできない(文字数カウントのスクリプトを作る裏技はあるそう)。
要望は多いだろうに、テキストエディットに文字数カウント付けないのは、付けちゃうと他社テキストエディタが全滅しちゃうから、Appleが遠慮してる?
「iText Express」は「テキストエディット」の強化版のようなもの。
https://itunes.apple.com/jp/app/itext-express/id416550249?mt=12
もっとシンプルなテキストエディタ「CotEditor」も試してみた。プレーンテキスト専用。これも別名保存しようとすると「複製」になる。でも「名称変更」で従来の「別名保存」と同じ挙動するのでマシ。
https://itunes.apple.com/jp/app/coteditor/id1024640650?mt=12
6年前にこの連載にも書いた「Diamond」。画面いっぱいの段組テキストを、見渡しながら書けるテキストエディタ。2010年を最後にアップデートされてないなあ。
https://bn.dgcr.com/archives/20110202140100.html
そもそも、テキストエディタってプログラムやHTMLテキストを書くのが主眼で、そのための機能が満載。もっとシンプルな、文章書き専用のものが使われていいと思うんだけどなあ。ワープロは使いたくないし。
するとやはり「stone」や「Byword」の方向ってことになるわけか。「テキストエディット」で済ませられれば、最もシンプルでいいんだけどな。
【吉井 宏/イラストレーター】
http://www.yoshii.com
http://yoshii-blog.blogspot.com/
Mac App Storeでしか売ってないアプリは、デモ版を省略してるところが多いようだけど、「無料のlite版と有料のPro版」とか、「アプリ内課金」って方法もあるんだからそうしてほしい。
映画「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」の日本語版ロゴ、そのまんまだから仕方ないけど、カタカナ4文字でカッコワルイw
https://www.cinra.net/news/20171204-hansolo
と思ったら、元の英語タイトルは「SOLO」で、やはり4文字。大味になるのは避けられないなあ。
http://bit.ly/2kR9t0V
・スワロフスキーのフクロウのHootのクリスマスバージョンが出てます。
http://bit.ly/2ntjOAX
・スワロフスキー干支モチーフの「ZODIAC」
https://www.fashion-press.net/news/33277
・スワロフスキーのLovlotsシリーズ「Hoot the Owl」
http://bit.ly/2ruVM9x
・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500
・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii
テキストエディタは昔から「Jedit」を使ってる。最近「Jedit X の後継として、全面的な見直しを行い、ゼロから書き直し」たという「JeditΩ」が出た。さっそく乗り換えしようと無料版を入れたんだけど、ずいぶん使い勝手がちがう。
http://www.artman21.com/jp/jeditOmega/
「JeditΩ」は別名で保存(command+shift+s)するとき、Mac標準の「テキストエディット」みたいに複製が作られ(MacOSの標準に準拠したんだろうけど)、あらためて保存する仕様になった。これ、不便なんだよ〜。ちっとも慣れない。
しばらくあちこちいじったら、「別名で保存」が複製になること以外は、Jedit Xと同等に使えるようになった。環境設定の「書類タイプ」の「基本」で設定しておけばいいようだ。
文字数などの情報がドロワーじゃなく、「command+i」で小さなウインドウとして出るのがジャマにならなくてイイ。ウインドウ下にも文字数カウント出てるし、便利。
無料版では使えない機能には鍵アイコンがついてる。プログラマー向けの高度な機能はいらないけど、書類の比較機能はほしい。有料版にした。
●JeditΩでちょっと困ること
「JeditΩ」で同一のテキストを開くとき、ふたつのMacでtabの挙動が違って困った。行の頭を揃えるためにtabを多用するんだけど、tabキーを押して「tabが挿入される」と「Spaceが挿入される」の二種類ある。
Spaceの場合は、削除しようとするとdeleteを連打しなきゃいけなくて非常に面倒。JeditΩの環境設定を揃えて(iCloudで同期もできる)、どうにか「tabが挿入される」に統一できた模様。
なぜそんなところで混乱するかというと、開いたテキストの性質が細かく違うのだ。4種類のテキストをどう開いてどう編集するか、それぞれ設定しておく必要がある。
「Jedit X」では、環境設定でどちらにするか設定しておいた、プレーンテキストかリッチテキストで新規書類が作られる。
「JeditΩ」では4種類の「新規ウインドウを開く」という扱いになってる。「基本」「プレーンテキスト」「リッチテキスト」「HTMLテキスト」をメニューから選ぶ必要があってややこしい。
「command+n」では「基本」ウインドウが開く。ウインドウではなくタブを作成するメニューまである。
あと、既存の書類を開いて作業してて、「command+w」で閉じようとすると、普通は「保存しますか?」のダイアログが出るものだけど、いきなり保存されてしまう。
確かにその方式は安全確実なんだろうけど、保存するつもりないのに保存されてしまって面食らう。
もうひとつ。「Jedit X」では普通にできたはずの、「書類の表示色」を設定したテキスト(背景色を変えるとか)を、別のMacで開くと表示色が反映されない。
スケジュールやToDoのテキストの背景を黄色にしてると、Mission Controlで見つけやすいので便利だったんだけどなあ。
しばらく使ってれば慣れるかな……。
●その他テキストエディタ
Mac標準の「テキストエディット」は文字数カウントがないために、普段使いできない(文字数カウントのスクリプトを作る裏技はあるそう)。
要望は多いだろうに、テキストエディットに文字数カウント付けないのは、付けちゃうと他社テキストエディタが全滅しちゃうから、Appleが遠慮してる?
「iText Express」は「テキストエディット」の強化版のようなもの。
https://itunes.apple.com/jp/app/itext-express/id416550249?mt=12
もっとシンプルなテキストエディタ「CotEditor」も試してみた。プレーンテキスト専用。これも別名保存しようとすると「複製」になる。でも「名称変更」で従来の「別名保存」と同じ挙動するのでマシ。
https://itunes.apple.com/jp/app/coteditor/id1024640650?mt=12
6年前にこの連載にも書いた「Diamond」。画面いっぱいの段組テキストを、見渡しながら書けるテキストエディタ。2010年を最後にアップデートされてないなあ。
https://bn.dgcr.com/archives/20110202140100.html
そもそも、テキストエディタってプログラムやHTMLテキストを書くのが主眼で、そのための機能が満載。もっとシンプルな、文章書き専用のものが使われていいと思うんだけどなあ。ワープロは使いたくないし。
するとやはり「stone」や「Byword」の方向ってことになるわけか。「テキストエディット」で済ませられれば、最もシンプルでいいんだけどな。
【吉井 宏/イラストレーター】
http://www.yoshii.com
http://yoshii-blog.blogspot.com/
Mac App Storeでしか売ってないアプリは、デモ版を省略してるところが多いようだけど、「無料のlite版と有料のPro版」とか、「アプリ内課金」って方法もあるんだからそうしてほしい。
映画「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」の日本語版ロゴ、そのまんまだから仕方ないけど、カタカナ4文字でカッコワルイw
https://www.cinra.net/news/20171204-hansolo
と思ったら、元の英語タイトルは「SOLO」で、やはり4文字。大味になるのは避けられないなあ。
http://bit.ly/2kR9t0V
・スワロフスキーのフクロウのHootのクリスマスバージョンが出てます。
http://bit.ly/2ntjOAX
・スワロフスキー干支モチーフの「ZODIAC」
https://www.fashion-press.net/news/33277
・スワロフスキーのLovlotsシリーズ「Hoot the Owl」
http://bit.ly/2ruVM9x
・パリの老舗百貨店Printemps 150周年記念マスコット「ROSEちゃん」
http://departmentstoreparis.printemps.com/news/w/150ans-41500
・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii