グラフィック薄氷大魔王[580]「Astropad Studioスゴイ!」「Excel俯瞰スケジュール表」
── 吉井 宏 ──

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●Astropad Studioスゴイ!

今まで律儀にUSB接続して使ってたけど、ちょっとPhotoshopでスケッチしたり、Modoのテクスチャペイントに使う程度なら、Wi-Fiでもぜんぜん描けるねえ! 「ケーブルを用意して、机の下にもぐって、Mac ProにUSBを挿して、iPad Proにも挿して」に対して、Wi-Fi接続はめちゃくちゃ手軽。

https://astropad.com/ja/

https://itunes.apple.com/jp/app/id934510730?mt=8





そうなると、Astropad Studioに興味がわいてくる。スタンダード版にくらべて接続がずいぶん速いらしい。年額$79.99で、ちょっと高い。

https://itunes.apple.com/jp/app/id1181582576?mt=8


(レビューがひどすぎる。胸が痛むよ。一般に「使えないクソアプリ!」のような乱暴なレビューは、たいてい本人を表していると思う。レビューは鏡)

支払い猶予7日間の試用版を入れてみた。

「筆圧カーブ」の調整ができるのは非常に良い! iPad Pro特有の硬い筆圧に悩まされてて、Astropad用に非常に弱い筆圧で描けるブラシを、Photoshopに何本か用意してたほど。筆圧調整機能はiPadのシステムにほしいなあ。

http://www.yoshii.com/dgcr/astropadstudio_IMG_0049

「マジックジェスチャー」、例えば一本指を置いてペンを使うと消しゴムになったり、二本指+ペンで右クリックなどが可能に。デスクからリビングやソファ(無いけどw)に移動して作業する場合は非常に便利、というか必須。

僕の場合、キーボードを置いてショートカットを使うので、それほど重要ではないけど。

http://www.yoshii.com/dgcr/astropadstudio_IMG_0050

接続速度の差はどうか。StandardとStudioを交互に使って比較してみたけど、Wi-Fiでも有線でもはっきりわかるような差は無かった。ぶっちゃけ、どちらも速いから違いがよくわからないw

設定で「非Retina」にしておくと、再描画が数倍速い(画像中央のようなゴチャゴチャした部分が、ブロックノイズ状から鮮明になっていく速度でわかる)。Wi-Fi+非Retina設定では実用上遅いと感じることはない。

そうなると、僕的にStudioの利点は筆圧調整だけになっちゃうけど、それでも価値は十分あると思う。7日の試用期間を過ぎ、このまま有料版に移行した。

●Excel俯瞰スケジュール表

表計算ソフトなんて滅多にいじらないのだが、長期的なスケジュール表や何月頃に何をやってたか俯瞰できるような表を作りたい。日付や曜日などを入力するのがめんどくさそう。検索すると、いちいち打ち込まなくても最初だけ打って「フィル」すればいいらしい。やってみたら、なるほどカンタン。

で、日付と曜日だけ入れた表なのに、14MBもあって開くのに時間がかかる。確認してみたら、「西暦4888年11月25日木曜日」まで作られてる〜w 104万行あるよ。そんなに長期はいらんw

http://www.yoshii.com/dgcr/20180831_excel

まあ、どこまでフィルするかの設定がしてなかったということだが。よく見たら「停止値」ってのがあって、そこに止めたい値を入れればいいと。

http://www.yoshii.com/dgcr/20180831_excel2

何個おきに塗りつぶすような操作を、関数で解決するノウハウがあるらしいが、そんなのわからんわ! と思ったら、関数を使わなくても右下に「+」を出していろいろやれることが判明。

AppleのNumbersでも同じことができるのでテスト。いちおう相互に読み込み可能なんだけど、NumbersファイルをExcelに読み込むと、余計な改行がされてて読めなくなってる箇所があったりする。

今年1〜9月の表がほぼ完成。いつ何をやっていたかが色帯で表示できててわかりやすい。7月末からの集中ドローイングが、2018年の中でどのくらいの重みなのかとか、何に時間を取られてたのかとかよくわかる。3Dプリント作品にどのくらい時間を使ってたのか明快。

http://www.yoshii.com/dgcr/calendertest

2003〜2011年まではiCal、2011年からはテキストのToDo表をつけてるので、やろうと思えば15年分の表が作れるのだが、大変すぎて無理。ここ数年の分は作ってみたい。

○応用、自分年表

SNSやデジクリに書くとき、「アレはいつだった?」を調べなきゃいけないことがたびたびある。たとえば「映画『ジョーズ』を見たのはいつだったか?」を書こうとする場合、三つの物差しがある。

西暦(昭和)何年だったか? 何歳だったか? 何年生だったか? =1976年、13歳、中学1年。これらはそれぞれ「1月始まり」「10月始まり」「4月始まり」なので、単純に西暦で割った表は使いにくく、左端に三つの物差しで割った表が必要。Excelで作れる!


【吉井 宏/イラストレーター】

http://www.yoshii.com

http://yoshii-blog.blogspot.com/


まもなく最終回の「半分、青い。」、ほぼ見てなかった。主題歌、星野源「アイデア」のイントロ部分に、童謡とかの懐かし成分が入ってるなーって思ってたんだけど……。



わかった! 「おみやげいっぱい積み込んで」のサンタクロースの童謡だわ。幼稚園で歌ったんだろうな。

http://bunbun.boo.jp/okera/w_osanago/kitano_kuni.htm



と思ったら、「大きな栗の木の下で」も同じタイプだ。こっちかな?

・スワロフスキー「招き猫」と「HOOT HAPPY BIRTHDAY」も出ました。
https://bit.ly/2qWbmZh