こんにちは、若林です。
突然ですが、みなさんに「自分にとってのヒーロー」はいますか? 対象が女性の場合はヒロインと呼ばれますが、ここでは憧れの存在、尊敬の対象をまとめてヒーローと呼ぶことにします、男女の区別はありません。
私が子供の頃なら、「ウルトラマン」とか「仮面ライダー」がヒーローだったかもしれません。私の年代でいうと、「帰ってきたウルトラマン」や「仮面ライダーV3」がドンピシャの年代です。
さすがに今はそんな風に思ってはいませんが、では自分にとってのヒーローは誰か? と問われると答えられません。
子供たちにはいつもヒーローがいます。それは今でもテレビの中の架空のキャラクターなのかもしれませんが、身の回りに自分のヒーローを見つけている子もいます。
昨日、私が運営する田原本のCoderDojoに、CoderDojoの共同創設者であるJames Welthonが来てくれました。
そのことをあらかじめ伝えておくと、わざわざ大阪(しかも奈良からはかなり遠い所)から参加してくれた子がいました。彼は到着するやいなや、Jamesに聞きたいことをGoogle翻訳を使って質問をしはじめます。
・CoderDojoはひとりで始めたのか?
・CoderDojoを始めた時にどんなことで苦労したか?
・好きなプログラミング言語はなにか?
ひとしきり質問が終わると、今度はJamesが聞き返します。
・CoderDojoのどんなところが好き?
・得意なプログラミング言語は何?
・逆に苦手なプログラミング言語は何?
その子は、Jamesと話すことが楽しくてたまらないようでした。記念写真を撮り、メールアドレスを交換し、握手して嬉しそうに帰って行きました。
そうです、その子にとってJamesはヒーローです。めったに会えないというだけではなく、「自分が大好きなCoderDojo」を始めた人であり、自分と同じようにプログラミングが好きな人。
その子もまた同じように、プログラミングが好きで、自分のCoderDojoを始めたいと思っています。CoderDojoの関係者はほとんどすべてが、彼にとって尊敬の対象ですが、その中でもJamesは特別な人なのです。
今時のビジネス的な言い方をするとロールモデルですが、感覚的な言い方ではヒーロー。ロールモデルっていうと全然ワクワクしませんが、ヒーローっていうとワクワクしませんか?
その子を見ていて「あぁ、自分たちはこのワクワクする感覚を失ってるなぁ」と感じると同時に、自分も誰かのヒーローであれるように頑張らないとなと思いました。
大人も子供も常に自分のヒーローを持ち続け、大人は誰かのヒーローになることを目指せば、世の中もっとよくなるんじゃないかな?
そんなことを子供達に感じさせられた日曜日でした。
【若林健一 / kwaka1208】
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子供のためのプログラミングコミュニティ「CoderDojo」
https://croads.jp/CoderDojo/
貧困問題に取り組みお寺の福祉活動「おてらおやつクラブ」
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