グラフィック薄氷大魔王[604]Kindle本の有無情報
── 吉井 宏 ──

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先日、書店で面白そうな本を2冊見つけた。Kindle版が出てるかどうか、検索すりゃいいんだけど店内でスマホを使いたくない。外に出て確認することもあるが、今回は面倒だったのでそのまま買った。帰ってから検索したら、2冊ともKindle版があったorz

紙の本は、Kindle版(というか電子本)の有無をオビにでも記載してほしい! 書店に並ぶ本に「Kindle版あります」って記載されてたら、そこで買わないのは明らかだもんね、無理もない。けど、一消費者としてはそう思う。

「店外で確認するのが面倒」「書名を忘れたり検索すること自体忘れる」などで、結局は紙の本も電子本も買わないことが多い。せっかく出会った本なのに。





電子本を出さないのは出版社や著者の自由だから、そこに文句はない。こちらには自炊という手段がある。ただ、自炊する手間と時間がかかる分、「紙の本は電子本より安くていいんじゃないか?」という感情も、ちょっとだけある。まあ、「電子本はもっと安くていいんじゃないか?」と相殺されるがw

ところで、ほぼ電子本しか買わなくなってる僕が、本屋に行く理由や心づもりには以下のようなものがある。

・未知の本と出会える
・平積みの新刊などで世の中の動向がなんとなくわかる
・ペラ見、チラ見で面白そう! って買いたくなる衝動を楽しめる
・紙の本を買わなすぎて近所の本屋がなくなると困る
・電子版がないとわかっている紙の本は当然その場で買う

などなど、僕なりに紙の本や書店を尊重して利用しているつもりなのに、紙の本側からは電子本ユーザーへの配慮がほとんど見えないのがツラい。

たとえば、「電子本を店内で買えば1割安かったり、ポイントが割り増しでもらえ、書店には報奨金が支払われる」のような、現実的な方法はないのかな。「書店でレジを通してコードを発行してもらい、後でネットで買う」とかでもいいし。

電子本が増えていく中で書店もしっかり残すなら、そんな方法しかないんだろうけど、現実にそういう方向に行ってないとすると、むずかしいんだろうなあ。前に言ってた、「書店は出版物のショールームとして生き残れる」はどうなんだろう?


【吉井 宏/イラストレーター】
http://www.yoshii.com

http://yoshii-blog.blogspot.com/


MySpaceのユーザーの楽曲データが消失したニュース。2007年ごろに僕もひととおりページを作った。しかし、あまり使わないうちにTwitterにのめり込み、存在自体すっかり忘れてしまった。自分のページが残ってるのは確認できたけど、サインインしようとしたら、なぜかできなかった。

最近、Flickr無料会員は容量1TBから1000枚に制限され、超過分の写真が消去されるという話もあった。Googleマップの仕様変更も。どんなサービスでも突然に縮小されたり消えたりすることもあり得る。一つのサービスに頼り切らず、バックアップや他サービスの併用など心掛けねばと。

○吉井宏デザインのスワロフスキー、新製品がいくつか出ました。

・見ざる聞かざる言わざるの「三猿」
https://bit.ly/2UF4LzF


・フクロウHOOT、踊りたい気分! 「HOOT LET’S DANCE」
https://bit.ly/2Dc6p4Z


・恋に落ちたフクロウHOOTたち「HOOT WE ARE IN LOVE」
https://bit.ly/2BlyBC4


○MyMiniFactory
3Dプリンタ用のデータを売ってます。
https://www.myminifactory.com/users/Yoshii