前回までのあらすじ。昨年末から2台のHDDが連続して壊れたので、古いHDDから新しいポータブルHDDにデータファイルを移動することに。しかし、作業1台目にして絶不調。つまり、3台連続で故障。
14代の古いHDDをクレードルでMacに接続して確認してみたところ、なんと、13台がダメだった! 「むき出し3.5インチHDDとクレードルを卒業するチャンス」「記録媒体の世代交代」と前向きに捉え、今使ってる現役HDD数台から新しい大容量ポータブルHDDに移し替えた。
●光ディスクの棚卸し?
HDDのバックアップ態勢はOK。クラウドには主なファイルをアップ済みだし、Dropboxも使ってる。あとはやはり光ディスクだろう。実際のところ20年近く前のDVD-Rで読めないものってないし、今メインで使ってるBD-Rはもっと長寿命らしいし。ディスクに焼くのは時代遅れ感あるけど、安全なのは確か。
この機会に、すべての光ディスクの中身をぶちまけて棚卸しというか、内容の整理と移し替えしちゃおうか……。使用機材や記録媒体の世代交代というか全移し替えは、はからずも約10年ごとにやってきた。ちょうどいいタイミング。
20年前に全MOディスクをDVD-RAMにコピー、その後DVD-Rに移し替え。10年前には全CD-RをDVD-Rに移し替え、BD-Rも使い始めた。(CD-Rは読めないものが少々あったし、最初期に焼いたものはフォーマットに問題があって、ファイル名が文字化け)
●長期保存用BD-R最強
BD-Rにも寿命はあるわけだけど、長期保存用BD-Rが最強らしい。本来なら捨ててるはずのファイルごと、念のため保存したものがほとんどだから、万が一、消えてもあきらめがつく。一般のBD-Rと使い分けるのがいい。
もちろん、必要なものだけ選別して保存するのがベストだけど、大量のファイルの選別に時間をかけたくないから、そのまま丸ごと焼いちゃう。最低限のファイルに選別したものは、すでにあるわけだから。
ただ、移し替えやディスク焼き、クラウドにアップすること考えると、やはりファイル容量のダイエットって重要。多少は選別しよう。
●捨てないゴミ箱
実は以前から、極端なことをやってる。ここ10年ほど、仕事や作品の不要ファイルや途中経過ファイルを、Macのゴミ箱に入れて消去したことがない(明らかに不要なものはさすがに捨ててる)。
どうしてるかというと、デスクトップの「不要フォルダ」に移動する。ゴミ箱に入れて消去すると後で必要になったら困るから、というより、ゴミ箱に入れたら即座に空にしないと、気が済まない危険な性分だからw
で、数十GBくらい溜まって容量的に邪魔になってきたら、選別する時間をかけずに、そのままDVD-RやBD-Rに焼いてから削除するのだ。それでディスク枚数がやたら増えた。その他、録画など一時的使用の、いますぐ捨ててかまわないBD-Rが200枚くらいある。
●スピンドルの賽の河原 消滅作戦
物置部屋のスチールラックの最上段は、ディスク入りのスピンドルを重ねて積んであって、賽の河原状態。一旦下ろして写真撮影。DVD-RやBD-R、音楽CD、映画DVDなどなど。これらの他、ディスクファイルやCD入りの段ボールがいくつもあったりする。

焼いたディスクは、Disk Catalog Makerで作成したインデックスで数えられる。CD-R、DVD-R、BD-R合わせて784枚ある。
786枚の内訳 = 277枚のBD-R、61枚のCD-R、446枚のDVD-R
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25GBのBD-RをCD-Rで50枚分、DVD-Rで5枚分と換算
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507枚のCD-RとDVD-Rは約90枚のBD-Rに収まるぞ!
上記の不要な200枚のBD-Rを捨ててしまえば、277+90−200=BD-Rのみの167枚に減量可能だ! パッと見で明らかに不要なフォルダを捨てれば、100枚程度にはなるだろう。50GBのBD-Rを使えば50枚!
最新のブルーレイドライブも購入。3〜4層100GBのBD-R XLにも対応。上の計算でいけば、786枚のディスクをたった25枚にまとめられる!
ディスク枚数を大幅に減らせることに気がついちゃったのが運の尽きw 以来、とりあえず507枚のDVD-RをせっせとHDDにコピーしてる。本格的な整理と大容量BD-R焼きは、まだちょっと先の話だけどね。
●継続、継続、単純作業
何度も書いてるけど、こういった「ちょっと操作したり監視する必要があり、片手間に何週間も延々続ける単純作業」が大好物。
過去にはMOディスクをDVD-RAMにコピー、書籍自炊もそうだし、ビデオテープやカセットテープ、レコードのデジタル化もそう。
CDのリッピングは千数百枚をアプリや標準フォーマットが変わるたびに、都合4回もやったw 監視してないとフィラメントのリールのトラブルを起こす、3Dプリントもそう。
作業が続く間は気が散らないので、仕事や制作にめちゃくちゃ集中できるのだ。なんならこの作業、何度繰り返してもいい。控えとしてもうワンセット焼くとか、新しい光ディスクの規格ができたらもう一度焼き直すとかw
●データファイル全体の量が判明
今回良かったこと。過去の仕事フォルダや作品、iTunesライブラリや写真など含むメインファイルは、重複分を含まず1TBに収まる程度とわかってた。
しかし、あちこちのHDDや光ディスクに散らばってるデータファイルが、どのくらいあるのか見当もつかなかった。大きくて重い、正体不明の何かをひきずってる気分。
それが、古いHDDを一気に失ったことと、処分予定の光ディスクを一旦HDDに全部集めたことで、全体の量がなんとなくわかってきた。
録画や録音などの雑データが3TB程度、捨てずに保存しておいた各種バックアップが4TB程度(ゴミ箱に捨てる代わりに焼いたディスクを除く)。
計7TBとしても重複分が多いわけで、簡単な整理で半分程度にできるだろう。つまり、メインファイルと合わせてもポータブルHDD一個に収まる量ってこと。いきなり身軽な気分になったぞw
……で、この後。モノ減らしや整理に勢いづいてたせいで、もうひとつのパンドラの箱を開けてしまうことになる。直接の続編にはしないけど、たぶんそのうち書きます。
【吉井 宏/イラストレーター】
HP https://www.yoshii.com
Blog https://yoshii-blog.blogspot.com/
未使用のDVD-RとCD-Rがスピンドルにどっさり。DVD-Rはたぶん10年前、CD-Rは音楽イベントで配る用に購入したから、15年以上前のやつ。古くても支障ないという説もあるけど、DVD-Rはともかく、CD-Rの登場機会はもうないだろうなあ。捨てよう。
○吉井宏デザインのスワロフスキー
・三猿 Three Wise Monkeys
https://bit.ly/2LYOX8X
・幸運の象 LUCKY ELEPHANTS
https://bit.ly/30RQrqV
・SCS ペンギンの赤ちゃん PICCO
https://bit.ly/2JStbC4