2年以上も作り放題してきたフィギュアの、置き場所がなくなってきた。3×5=15マスの本棚を何コマか空ければ、いくつか置けるぞ……。
あらためて本棚を観察してみた。現在の本棚の内容内訳↓
2008年の本の大処分、2011年からの書籍自炊を経て、部屋や廊下を埋め尽くしていた書籍はすでに4マス分まで減ってる。
残り11マスの大半は、処分できない掲載誌や印刷物のストック、書類やスケッチなどの箱、ポートフォリオやページ保存などのクリアブック、イラストのプリントの束、筆記用具やスプレー缶など。11冊もある未スキャンのクリアブックをどうしよう? 問題も残ってる。
スキャン・選別して残す分を段ボールに詰め込んで、トランクルームに運んでしまえば、軽く6マス分くらいは空きそう。そうすればフィギュアが置き放題w 同時に、フィギュアに占領されてる小さいデスク2台も空けられるわけだし。
で、2月1日からスキャン作業を始めた。スタートダッシュである程度片付けてしまおうってことで。ScanSnapとフラットベッドスキャナをフル回転。「控えとしてスキャンし、原本が残る場合はトランクルームへ」を原則とする。
●今回のScanSnap作業で新しくやってること
◯クリアブックそのまま「自炊」
中身の無数の印刷物、従来はスキャンしたら画像として保存してたけど、数が多くなってくるとわけがわからない。ファイル名をつけるのも大仕事。
なので、基本、クリアブックに入れてあるそのままでPDF化することにした。順番や整理を考えなくて済む。
また、過去にスキャン済みの番号付き画像もAcrobatでPDF化。何百枚何千枚の画像が、数十個のPDFになって扱いやすくなる。
◯エクセレントモードで取り込んで縮小
スーパーファインモードの2倍の解像度のエクセレントモードでPDF化→300ppiで最適化保存すると、とてもキレイ。
今までも、モアレを軽減するためにエクセレントで読み込み、Photoshopでボカしてから縮小するのは画像でScanSnapする際にやってたけど、PDFの場合も有効。ボカシの工程が入らないので、少々モアレっぽさは残るけど、シャープできれい。
スーパーファインモードに比べての、縦横の比率の正確さは先日確認済み。画像が必要なときは、Acrobatから300ppiで画像書き出しすればいい。PDFと画像を別々に二重に保存しなくてよくなった。
◯白い紙をしおりとして挟む
複数ページの記事をいくつもいっぺんに読み込むと、どこが切れ目かわからなくなる →白い紙を挟んでスキャン。後でAcrobatで不要なページを削除したり注釈を加えるなど編集するとき、サムネールがめちゃくちゃわかりやすくなった。
ScanSnapの操作画面に、「白紙を1枚追加」ってボタンがあれば便利だろうな(片面モードで1枚、両面モードでは2枚みたいに)。
◯最終保存解像度を変更
Acrobatで最終的に保存するとき、「最適化してPDFを保存」のとき、閲覧用になるべく軽くするため180ppiに縮小してた。主に、書籍自炊したPDFをiPadに大量(千数百冊)に保存するのに都合がいいから。スーパーファインモードの300ppiでは容量を食いすぎる。
300ppiのPDFを見ると、そりゃもう180ppiよりだんぜん画質がいいに決まってる。作品集なんかを自炊する場合、間をとって240ppiで保存することにした。
あと、今までの書籍自炊の途中段階ファイル=「300ppiで取り込んで最終保存する前のPDF」は、BD-Rに保存してあるので、そのうち画質が重要なものは240ppiで保存しなおそう。
●スキャン作業が一段落
約2週間で主なスキャン作業は終了。フィギュアのために空けられたのは4マスにすぎなかった。あと1〜2マス空けるには「もう一段階上の決断」が必要。単にトランクルームに移動するだけなら簡単だけど、「原本と控え」の原則はできるだけ守りたい。
雑多な印刷物などで、スキャン済みがけっこう多かったのが想定外。2005年に集中スキャンして以降、意外とまめにスキャンしてきたようだ。画質は今回スキャンしたものと変わらない。
●フラットベッドスキャナの地位
フラットベッドスキャナの地位が下がりつつある。エクセレントモードのScanSnapのすごさ。ペラの紙でなきゃ通らない弱点はあるものの、光のムラはないし、とにかく速いし、PDFになって扱いやすいし。
ScanSnapメインでぜんぜんいいやって感じ。
【吉井 宏/イラストレーター】
HP http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/
スキャン作業が済んでも、画像やPDFの整理はほとんど手付かず。まあ今年中に片付けばいいや。
80年代後半の、デザイン事務所時代のイラストが載った古〜い印刷物なんかをスキャンしてるとき、たまたま、カイリー・ミノーグのファーストアルバムをBGMにしてて、衝撃を受けた。
「どちらも88年頃! 当時のイラストは笑っちゃうほど古いのに、カイリーの歌声も楽曲は今も瑞々しい!」って。
あと、本棚を整理してたら、少なくとも6年以上行方不明だった30cm定規が出てきたw
○吉井宏デザインのスワロフスキー
・三猿 Three Wise Monkeys
https://bit.ly/2LYOX8X
・幸運の象 LUCKY ELEPHANTS
https://bit.ly/30RQrqV
・SCS ペンギンの赤ちゃん PICCO
https://bit.ly/2JStbC4