昨年7月後半の4回目の「ペンの持ち方フォーム改造」以来、「もう紙には描かず、板タブのみでヤル!」ってことで、調子悪くなかったのだが……。
板タブのみで描いた形を、紙に色鉛筆やコピックなどで大きめに描き直してみると、どれだけ時間をかけてもダメだったのに、数十秒で満足行く形に描けたりする。おかしいな、と何枚描いてもやはり紙に描いたもののほうが、のびのびしていい形になる。
あと、「ブルーライトはやはり目に悪い」って記事。同時に「ブルーライトは自然界にもあるから心配する必要はないと医学会では断言」って記事もあるけど、気になる。
Macのブルーライト軽減機能Night Shiftも使ってるし、色をちゃんと見る必要があるとき以外はいつも相当暗くしてるから、まんがいちブルーライトに悪影響があるとしても、最低限に抑えられてる自信はあるものの……。
とりあえず、そんな曖昧な理由でまた紙に戻ってみた。大きめに描く。コピー用紙や裏紙などにコピックで走り書きしてあったものを、2日かかって色鉛筆やダーマトグラフで本番用の紙(PMパッドなど)に「清書」。
今までずっとやってきた方法だけど、結末はわかってる。次第に紙に描くのがイヤになって「早くスキャンして板タブで作業したい!」ってなるに決まってる。案の定、そうなったw

なんでイヤになるんだろ? 鉛筆や色鉛筆で描くには筆圧をかけなきゃいけないから、一日中やってると相当疲れるんだろうな。手を動かすのが億劫になってくる。翌朝に続きをやると、それほどイヤじゃないのはそういうことだろう。
筆圧がいらないコピックは素早く描かなきゃいけないから、ノリノリで描き飛ばす以外描きにくいし、水性のフェルトペンは乾いてないところを描くと引っかかるのが苦手。
他に筆圧がなるべくいらない筆記具は何だろうと探したら、極太芯ホルダーがあった。5.6mmで4Bか6Bの芯。重さもあるので力を入れなくても太い線が描ける。今まで、でっかく描きたいときに発作的に描いてみては「やっぱダメだ」って、あまり使ってこなかった。
写真上は学生時代に名古屋駅前のビルの画材屋で買った芯ホルダー。スペア芯も2セット買ったのに片方は未開封みたいなw

あと、走り書きドローイングは楽しいけど、それを紙で清書に近い形にまでもっていくのは無駄だなって。赤や青の色鉛筆で下絵を描いて、黒で清書。これ、二度手間というより三度手間。スキャンした後でPhotoshopで整えて、もう一度清書することになるから。
そんなの以前から気がついてるけど、どうしても紙の段階で「見れる」ものにしたくなっちゃうんだよなあ。アイディアが決まったら、極太芯ホルダーで走り書きし、さっさとスキャンするのが良さそう。
●極端に長持ちな消耗品など
学生時代に買った芯ホルダーと替え芯を、約40年も持ち続けてるのも大概かもしれんけど、これだけモノ減らしやってても、「特別な思い入れがあるから捨てられない」じゃなく、学生時代に買って現役で使ってる長持ちな消耗品がいくつかある。

・ホッチキスの針
デザイン学校の授業では、パネル貼りやビニール貼りなどにホッチキスを多用。大きめの箱の針を買ったけど、まだ三分の一くらい残ってる。ホッチキスの登場頻度が減ってるので、使い切らないかもなあw ラベルに220円とある。現在の希望小売価格は税込み429円だけど、Amazon等では250円ほど。
・リキテックス金属チューブのブリリアントブルー(大)他
B1パネルを何枚も描くので、大きなチューブを買った。使い切らないうちにソフトタイプやラミネートチューブのリキテックスが登場したため、表舞台から退いた。フィギュアの塗装にまたリキテックスを使い始めたけど、レギュラーのリキテックスは使う機会がない。
・その他の長寿消耗品
惜しくも、つい先日使い切ってしまったカッターの替刃(大・お徳用)もあったな。行方不明の期間があり、別の替刃を使ってたのも長持ちの一因。高校のとき買った、Gペンやかぶらペンなどのペン先もある。シャープペンの芯など含めれば40年越えがゴロゴロw 封筒なんかも郵便番号の枠が5桁のものがいっぱい残ってる。
【吉井 宏/イラストレーター】
HP http://www.yoshii.com
Blog http://yoshii-blog.blogspot.com/
新型コロナ。疫病除けに妖怪「アマビエ」の絵がTwitterで流行してて、僕もアップ。作りかけのTDWキャラの上半身がイメージにぴったりだったので、下半身を三本ヒレに改造。
https://twitter.com/hiroshiyoshii/status/1236104543269576704
ところで、「なるべく外出しないこと(正確には、人が集まる場所に行かないこと。通勤はしかたない)」に関して。
僕みたいに何か月も外出しないで制作してても平気で、「引きこもりです」と自嘲するような人が「変な人認定」される一方、「外で元気に遊ぶ」は無条件に良いこととされてきた。
昔から「部屋にこもってると、ろくな人間にならないぞ」という世間の圧力はずっと感じてきた。でも、ニュースなど見てると、「どんな状況でも、ダメと言われてても、熱があっても、外出せずにいられない変な人たち」という対極の存在が浮き彫りに……。
思い出すのは、6年生のある時の昼休み。某友達があまりにスラスラと上手く絵を描くのでくやしくて、教室に残って一心不乱に絵を描いてた。そこへ担任の先生がやってきて、「宏、外でみんなと遊ばないのか?」。ハッとした。
先生は、僕が外で遊ばず教室にこもって、一人で絵を描いているのを心配してるんだ! かわいそうな寂しい子供と認定されたんだ! カーーーッと頭に血が上ったのを覚えてるw (普段は活発な子供だったから、心配された可能性はあるw)
○吉井宏デザインのスワロフスキー
・三猿 Three Wise Monkeys
https://bit.ly/2LYOX8X
・幸運の象 LUCKY ELEPHANTS
https://bit.ly/30RQrqV
・SCS ペンギンの赤ちゃん PICCO
https://bit.ly/2JStbC4