グラフィック薄氷大魔王[82]メールで年賀状/吉井 宏

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年賀状をメール年賀状に移行していくことにした。

電子メールの年賀状の抵抗感がずいぶん減ってきているようだし、そろそろ潮時かも、ということで。今年は、郵送とメールが半々。郵送したのは主に、メールアドレスを知らない人や持ってない人、紙で出さないとちょっと失礼かなと思う目上の人や、知り合ったばかりの特別な友人など。

僕が考える「年賀状の最大の機能」は、「まだ生きてます。連絡先はここ。」を一年に一度確認し合う、というもの。日本のすばらしい習慣。でも、紙の年賀状に「お元気ですか?」と書いてもたいてい返事は戻ってこないし、次のコンタクトの機会は最悪一年後だ。メールなら、元旦のうちに返事してくれるかもしれず、コミュニケーションが成り立つ(実際、特別な用事がなければまず連絡など取り合わない人たちと、年賀メールを通してやりとりできてうれしかった)。


また、誰かの年賀状を束から探すのも保管も大変だが、メールなら一瞬で探せるし場所もとらないし、いつでも取り出して連絡先など確認できる状態においておける。

そう考えたら、紙の年賀状は明らかに分が悪い。郵便料金もかかるし印刷や手間があるから、出せる数に限りがある。メールなら、出したい人がメアドを持ってさえいれば、いくらでも出すことができる。

まあ、メール年賀状だって手間がたいして少ないないわけじゃない。データベースへ連絡先住所を登録やメンテナンスする手間は同じ。同報メールソフトやBCC:で送るのはさすがに抵抗があるから、ひとつひとつ出すことになる。

添付画像は数十kb以下にしないと、メール年賀状が増えてきたらメールフォルダが大変なことになる。HTMLメールは嫌われるだろうし。また、0時をまわったらすかさず一気に数百通送信するのも困りもの。そのあたり、ルールができてくるにちがいない。

メール年賀状はあたたかみが無いという人もいるけど、僕は印刷年賀状なので、もともとそういったあたたかみは無いからかまわない。やはり、「コミュニケーション可能」のほうが大きく有益じゃないかな、と。

今年、僕からメール年賀状が届いた、そして来年以降届くみなさんへ〜。紙の年賀状じゃなくて、軽く扱われたとかじゃぜんぜんないですよ。むしろ、コミュニケーションをとろうとしてるのです。まあ、両方出せばいいんだろうけど。

今年もよろしくお願いいたします。

【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com

メール年賀状の大きな弱点は、アドレス変更されると手も足も出ないこと。郵便なら一年は転送される。今回、年賀メール数十通が不配になってしまった。携帯電話のナンバーポータビリティみたいに、生涯不変な究極の連絡先システムがほしいところ(問題多いだろうけど)。ホームページを持っている人なら検索したり「移転しました」があるからなんとかなる。この際、どうせなら個人ドメイン取りましょうよ〜。

年賀状についての考えは2005年12月14日号参照。

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