4/14「まにまにフェスティバル」やっちゃうよー[06]やったよー(後編)こんなこと思ってたの
── 川合和史@コロ。 ──

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......ども、デジクリ6度目の登場、川合です。(ぺこり)
これで、まにフェスについては最後になる予定です。

前回、延べ来場者数が1,000名弱って書きましたが、1,000名ちょいでした。ほんと多くの方にご来場いただけ嬉しかったです。ありがとうございました。デジクリでの紹介記事を読んでくれてた人もいて、迂闊なことは書けないなとドキッとしたりもしました。(笑)

さて、最終回となる今回は、やっぱりまたイベント内容のことはさておいて、どんな風に企画を考えていったかについて少し。

前回のデジクリで、まにフェスは元々予定していたイベントが流れたので、あたためていた企画を引っ張り出してきて突っ込んだ、と書きましたが、「元々予定していたイベント」と「あたためていた企画」の両方の要素が入り交じった感じになっています。大枠の部分としては、後者かな。

毎回付き合って読んでくださっている方はご存じかも知れませんが、うちの「まにまにカレッジ」は、セミナーイベントを学校に見立てたものでして、「学校なら文化祭や体育祭も」というのが「まにまにフェスティバル」で。

今回の「まにフェスP1」は、そのうちの文化祭のイメージです。文化祭といっても、元々がセミナーイベントなので、その要素はそのまま残して、そこに展示を組み合わせました。飲食物を扱うのはちょっと難しいので、出店的なものはせいぜい物販とかゲームとかくらいかなと思っていたので、そういう意味では、割とイメージ通りの感じに。実際、ろくに趣旨の説明もしないままだったのに、出展者の皆さん、ありがとうございました! 中でも忍者コスプレで臨んでくださったファーストサーバさんバンザイ!




セミナーと展示を、という組み合わせは、元々あの大阪産業創造館という会場の作りありきで考えていたもので、その原型は2005年にあそこで、アニメ作家のルンパロこと左山誠さんとやった「JAWACON2005」でした。

あれはウェブアニメのイベントだったので、4Fホールは上映会でしたが。ちなみに、村岡正和さんとはその時からのお付き合いだったりします。あの会場で、そういうことをしたいな、というのが大枠としてありました。
< http://jawacon.net/jawacon2005/
>  JAWACON2005

「元々予定していたイベント」の要素は、4Fのセッション、特に後半の、クリエイターズセッションに強く出ています。(Web)クリエイターにとって大きな刺激になる話を色々と聴ける場を作りたい、という希望があって、クリエイター代表で、一緒に企画していた秋葉さんがピックアップされた方々を中心にゲストをお招きしました。

それらを骨組みに、私がやりたかったことを全体に織り込んでいきました。ひとつは「呉越同舟」のイベント。ずっと前から時々周りには話していたのですが、世間的には競合にあたる企業さんを、一所に集めて絡ませたかったんです。それも産業フェア的なものではなく、コミュニケーションを取るような形のものを。

4Fの、ブラウザベンダーさん5社に集まっていただいたのが分かりやすい形ですが、3Fでも、サーバー会社さんが3社、人材会社さんが2社、協賛入れれば人材会社さんも3社関係していただいています。当日居合わせた方はご存じだと思いますが、サーバー会社さんたちには、撃墜王ゲームで「どのサーバー会社が一番(撃墜王ゲームで)強いか」を競っていただき、KDDIウェブコミュニケーションズさんが、ファーストサーバさんと、フューチャースピリッツさんを押さえて、見事勝利されました。(笑)

競合としての本来の戦いは、普段、市場でやっていただければいいことで、その上で、その市場で戦い抜いてこられている各社が、どのような強みを持ってサービスを提供されているのかを、それぞれから幅広く、受け手の制作者に伝えてもらうことが、全体にとっていいことなんじゃないかなと。

で、そんな企画、うちみたくどこの利害に与しても大差ないような弱小が持ちかけるからこそ、乗っていただき、実現できる話だと思っていて、よそにはなかなか真似できない面白さも見せられるんじゃないかと。

もうひとつ、これは競合他社でなく、私たちが主軸を置いているWebと、関わりの深い色んな業界をできるだけごちゃまぜに巻き込みたかった。

ちょうどオープンステージの一発目、秋葉ちひろさんと赤井さんが話したアプリ開発の話が、デザイナーとエンジニアの協力、という話でしたが、そんな隣り合わせのような業界でも、お互いに知らないことだらけで、なかなかスムーズに連携が取れないことが多く、その一方で、Webは、プラットフォームとして色んな形で利用され、せめて周辺業界とくらい、もっと互いに知り合っておかないと、まとまる話もまとまらないことが多く出てくる。

というか、でてきてる。大きな案件の場合、代理店がそこは吸収してくれると思いますが、特に関西では、なかなかそこに頼ってばかりもいられない現状もあって。

イベント一本でどうこうなる話でもありませんけど、とりあえず自分の周りだけでも、知り合う程度でも知り合ってもらえれば、そこから何か新しい話に転がる可能性だって出てくるんじゃないかと、広くIT系からキャラクタービジネス系、業界団体系など、普段私がお付き合いのある狭い範囲でですが、協力をお願いしました。開催後いくつか、それが奏功したような話もちょこっと聞こえてきたりもして、嬉しかったり、安堵したり、そんなこんなでした。

だいぶ長くなってきましたが、最後にもう一個。

色んなこと思って開催したイベントですが、根本の部分でもうひとつ、「関西でも、手弁当レベルでも、これくらいの中規模イベントならば開催できるし、地味ながらも意外と影響力も発揮できるんだよ」って、他の地域、特に東京に向かって見せたかったというのがありました。

付け加えるなら「だから、無視しないでね」と。

来場者数のゼロをひとつ増やせたら「関西なめんな!」くらいは、言いたいところなんですが、まあ、遠く及ばないので控えめに。(笑)
どうしても国内では東京がフィーチャーされ、それが全てといった感が、僻みも込みですが、感じられて。ちょっと虚勢も張ってみたかった。

規模ではとうてい敵いませんが、「関西らしさ、大阪らしさ」という、その点では、東京ではなかなか見られないイベントの形を示すことができたかなって、これはちょっとくらいは興味をひけたんじゃないか、一矢くらいは報いたんじゃないか、って思っています。

そんなこんなで、実際、まにフェス話は尽きないくらいに色々あるのですが、本当に尽きないのでこれくらいで終わりたいと思います。もし、もっと聞きたいという奇特な方がいらっしゃいましたら、そのうち、ご飯にでも誘ってください。ほいほい出向きます。

また、今回書いたようなことは常々何らかの形で表に出していく機会を窺っていますので、今後のイベントにも注目してみてください。いつも隙あらば随所にちりばめていっていますので。

それでは皆さん、改めてありがとうございました!

・まにフェス、参加された方も、参加できなかった方も、こちらをまた是非。
< http://m2.cap-ut.co.jp/fes/
>
開催報告を近日更新。それからしばらく更新が続きます。

・ルンパロさん
< http://rumparo-tita.jp/
>

【川合和史/合同会社かぷっと 代表】
< http://cap-ut.co.jp/
> < koro@cap-ut.co.jp >
< http://twitter.com/cap_ut
> < http://www.facebook.com/caputllc
>

さて、今週、来週はまた秋葉さんとCSS Nite in OSAKAです。
< http://osaka.cssnite.jp/
>
来月5/12は(私は関わっていませんが)PHPカンファレンス関西2012です。
< http://conference.kphpug.jp/2012/
>
再来月6/30は、Firefox Developers Conference 2012 in Osakaです。
< http://mozilla.jp/events/devcon/2012/osaka/
>

関西、頑張っていこー。