まにまにころころ[24]アニソン魂
── 川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito ──

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それは日曜深夜のこと。この原稿を書こうとキーボードに向かいつつも捗らず、そうこうしているうちに睡魔に襲われ、ひとまず仮眠をとることにして数10分。濱村さんからこんな原稿じゃダメとボツをくらった夢で目が覚めた川合です。おはようございます。いや、こんにちわん。

今日は森和恵さんがお休みだから、たくさん書いても大丈夫と連絡いただいたし、やや増量気味で書こうと思ってます。そんなんじゃダメって、ボツにされたらどうしようかとドキドキしつつ。

ドキドキしてますが、今週はプリキュア話じゃありません。




◎──アニソンカラオケ(アニカラ)の話

プリキュア話じゃないですが、アニメ関係の話なんですけどね。森和恵さんから先日、アニカラのお誘いを受けて、すっごく久しぶりにカラオケに行きました。「アニカラ」というのは、アニメソング・特撮ソング縛りのカラオケで、私が三度の飯の次くらいに好きなものです。あ、飯は好きすぎて三度に収まらないことが時々ありますが、そんな話はさておいて。

アニソンっていいですよね〜。血湧き肉躍りますよね〜。

......って言葉に大きく頷く人だけで行くのがアニカラの最重要事項です。(笑)

アニソンの良いところは、基本シンプルで分かりやすく覚えやすく歌いやすく、個性的なところ。そしてその多くが記憶に映像やストーリーと共に刷り込まれているところ。番組のオープニング、エンディング、挿入歌、イメージソング、どれも役割がはっきりしているので主張の強いところも魅力です。

「個性的っていうけど、どれも似たようなの多いじゃん」っていうような人は、J-POPでも聴いて翼広げたり桜舞い散ったり瞳閉じたりしながら、めぐる季節に君の名を呼んだりしてたあの頃に戻りたい弱い自分に逢いたくて震えていればいいんじゃないですかね。こっちは個性溢れる必殺技でも叫んでおきますから。

アニソンも、一般的なJ-POPがタイアップで起用されることは多いですけどね。アニメと何の関係もなさそうな歌が使われたり、そのアニメのために作られたけど、アニメの匂いは感じさせないオシャレな作りだったり。調べたわけじゃないですが、そういった流れが出てきたのは、スラムダンクあたりからかな。そういうのは邪道です。(笑)

ただ「邪道」の中にも種類はあって、完全に売るためだけのタイアップだけど、しっくりハマる選曲だなーというものや、一般曲の体だけど、ちゃんとアニメを意識して作ってる歌だなというもの、ああこの人アニメ好きなんだなーというものなど。最後のは、普段の言動からも判断されますけどね。

まったくハマらないタイアップは、反感買います。ハマっていれば、それなりに受け入れられます。意識して作ってるなー、この人アニメ好きなんだなーというものは、温かく迎えられます。

スラムダンクは、ハマってるようなそうでもないような、狭間くらいですかね。BAAD「君が好きだと叫びたい」は、初代OP(オープニングテーマ)ということもあって、スラムダンクのイメージを想起させますね。スラムダンクより数年さかのぼりますが、シティーハンターはどれもそれなりにハマってました。

この手の流れで、この人アニメ好きなんだなーの代表格は、西川貴教ですかね。るろうに剣心「HEART OF SWORD〜夜明け前〜」に始まって、ガンダムSEEDでは、もうどっぷり。戦国BASARAのOPは「JAP」も「SWORD SUMMIT」熱かったですねー。

この「ハマる」かどうかが結局、アニソンとしてアニソン好きに認められるか否かの境界線で、作品とのシンクロ率が一定以上あればタイアップの一般曲も、アニソンとしてアニカラでバンバン歌われるわけです。もうそれは邪道でなく、正道の仲間入りです。アニソン魂、感じます。

シンクロ率の低いタイアップ曲は、90年代中頃からどんどん増加してきました。アニメのタイアップは作品ファンの数から売れることを予想しやすいんですね。特に、漫画原作の場合、アニメ化前にどれくらいのファンがその作品に付いているのか、具体的に数字で分かりますし。

また、アニソンを購入するアニメファンは、曲を聴きたいだけでなく、その曲、あるいは付随する何かを「所有したい」と思う傾向にあるので、近年のように音楽CDの低迷が叫ばれる中でも、コンスタントに売れるんです。そうなると、もうタイアップしたくてしかたない音楽事務所だらけという現状。

その一方、シンクロ率の低い下手なタイアップで失敗しないようにしようとか、いやいや、せっかくの売れる場なんだから変なのに明け渡さないで元からアニソンに強い自分たちで押さえてしまうぞとかそんなこんなの理由で、逆に、アニソン中心に活躍しているアニソンシンガーや声優が、バンバン歌ってバンバン売れてます。

ふと気になって、オリコン見てみたら、2013年02月04日〜2013年02月10日のCDシングル週間ランキング、5位、7位、8位、9位がアニソンでした。ちなみに、先週は4位、7位がアニソン。そんな時代です。時代はアニソンです。

◎──アニカラに参加する?

シンクロ率の高さなんて分からない、単なるタイアップかどうかの見分け方も分からない、そんな自分がアニカラに参加しようと思ったら、どういった曲を練習していけばいいんですかと悩まれる場合、「歌い手」で見分けましょう。

「アニソンシンガー」の歌は、間違いなく受け入れられます。たとえば、男性なら、水木一郎、影山ヒロノブ、山本正之、串田アキラなどなど、女性なら、堀江美都子、山野さと子、奥井雅美などなど。その他、声優が歌ってるものは作品と切り離されてる可能性はまずないので安心です。

でも、そうやって選んで歌だけ覚えてアニカラに参加しても、今度はその場とシンクロするのが難しいので、その場しのぎでなく継続的に参加したければ、アニメを見て覚えた上で、曲を買ってフルコーラス覚えましょう。

アニカラに参加している人の多くは、テレビの前に座ってアニメと共に毎週毎週繰り返しアニソンを脳裏に焼き付けてきた経験の持ち主です。付け焼き刃で挑んでは、その空気に気圧されてしまいます。

ただ、アニソンをほとんど知らなくても、アニソンやアニメが好きな人は、自然体で挑んでも大丈夫。求められるのは、魂のシンクロ率です。誰も当然全てのアニソンを網羅しているわけではなく、それでも熱く、知らない歌でも盛り上がれるのは、参加者がアニソン魂を共有しているからです。それが可能なのが、アニソンなんです。

◎──こんなアニソンを歌った

さて、ざざざーっとアニソンに縁のない方々が引いていく音を聞き流しながら、先日のアニカラで私はどんな歌を歌ったか、思い出せる分をリストアップ。

「ヤットデタマンの歌」(『ヤットデタマン』OP)
「銀河旋風ブライガー」(『銀河旋風ブライガー』OP)
「夢操作P.M.P.1」(『プラレス3四郎』OP)
「メカニカル・ダンシング・ファイト」(『黄金戦士ゴールドライタン』ED)
「ウィーゴー!」(『ONE PIECE』OP)
「CHA-LA HEAD-CHA-LA」(『ドラゴンボールZ』OP)
「ああ電子戦隊デンジマン」(『電子戦隊デンジマン』OP)
「裸足のフローネ」(『ふしぎな島のフローネ』OP)
「ときめきトゥナイト」(『ときめきトゥナイト』OP)
「勝利のマシンロボ」(『マシンロボ クロノスの大逆襲』OP)
「JUST COMMUNICATION」(『新機動戦記ガンダムW』OP)
「私の彼はパイロット」(『超時空要塞マクロス』劇中歌)
「勇者王誕生!」(『勇者王ガオガイガー』OP)

んー、この倍くらい歌ってる気がしますが、思い出せません。他の人と一緒になって歌ってたりもするし。ちなみに歌えるアニソンはそのさらに10倍くらいは軽くあるので、耐久レースになっても体力より先には尽きません。(笑)

歌える曲数は多くても、選曲は毎回悩みます。参加者の年齢層や嗜好を踏まえつつ、前後で歌われた流れも踏まえつつ、意外性も出しつつ、それらに自分の好みも交えつつ、そんなこんなで選曲します。

今回は年齢層が30代半ばから、40代半ばだったので、やや懐メロシフトです。一曲だけ、アニメでなく特撮でデンジマンが入ってるのは、一緒に行った松川さんが『太陽戦隊サンバルカン』を入れた時、隣にいた深川さんが「サンバルカン、知ってる?」と聞いてこられたので、より年代の古い戦隊ものを入れてみたという流れです。

世代的には、私はちょうどサンバルカン〜ダイナマンあたりがど真ん中の世代です。6つ下に弟がいるのでファイブマンあたりまでちょいちょい見てましたけど。ちなみに、ゴレンジャー〜デンジマンは再放送で見てました。

最初に、アニカラの説明で、アニカラの範囲を、アニメソング・特撮ソングという書き方をしましたが、狭義ではやはりアニカラはアニメソングの場。逆に広義では、ゲームソングや、声優のオリジナルソング、アニメや漫画系統の、ラジオドラマやCDドラマソングなども含みます。

◎──こんなとこにしておきます

たっぷり書いていいとのことだったので、まだ書こうかとも思ったんですが、先週はプリキュア話で、今週はアニソン話でと、みなさんがデジクリに求めているものをまったく考慮しない話をこれ以上書きまくっていると、濱村さんにボツくらいそうなので、ここらで終わることにします。(笑)

そのうち森和恵さんほかアニソン大好きな方と、オススメのアニソンリストを作って紹介したいと思いますので、それまでにみなさん、しっかりアニソン魂を磨いておいてくださいね☆(キラッ)

【川合和史@コロ。】koro@cap-ut.co.jp
合同会社かぷっと代表
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◎──最後にまたイベントのお知らせ

■第32回WebSig会議

東京で開催される「第32回WebSig会議」を、大阪でも中継開催!

・第32回WebSig会議
< http://websig247.jp/meeting/32/000257.html
>
・第32回WebSig会議 パブリックビューイング大阪
< http://kokucheese.com/event/index/75634/
>

日時:2013年3月9日(土)13:00〜17:30

テーマ:「便利さと、怖さと、心強さと 〜戦う会社のための社内セキュリティ 2013年のスタンダードとは?!」

内容:
モバイル、クラウド、SaaSの普及により、個人として、社員として、効率よく働く環境がどんどん成長しているのは、みなさんも強く実感されていると思います。

しかし、昨年、巻き起こったノマドブームに対する議論では、実現可能なフレキシビリティに対して、情報漏洩のリスクや、機密保持の問題など、守りの体制が状況の変化に対して追いついていないという問題があり、前に進みたい企業にとって、攻守のバランスをどう取ればいいか?! ということについて、懸案のままになっている会社さんも多いのではないでしょうか?!

今回の2013年一回目の第32回WebSig会議「便利さと、怖さと、心強さと〜戦う会社のための社内セキュリティ 2013年のスタンダードとは?!」では、状況の変化にポジティブに適応している、エンタープライズ、Webの受託、ベンチャー、個人、スタートアップ向け、幅広い視点からゲストにお話いただき、2013年時点の戦う企業にとっての社内セキュリティについて共に考える会議を行います。

参加方法・詳細はそれぞれの告知ページ(上記URL先)をご覧ください。

■第10回リクリセミナー「Webデザイントレンド 大阪版」
< http://recreators.doorkeeper.jp/events/2476
>

日時:3月2日(土)14:00〜17:30(13:30開場)

昨年末開催された「CSS Nite LP, Disk 25:Webデザイン行く年来る年(Shift6)」でのセッション「Webデザイントレンド年末スペシャル!!」の120分の拡大版となります。

出演は、オリジナルメンバーの原一浩さん、矢野りんさん、坂本邦夫さん。そして、大阪版ならではの地元枠として、深沢幸治郎さんもご出演。Webサイトのデザインに関わる人はもちろん、ディレクションに関わる方やWeb担当者の方にも、幅広くお楽しみいただけるオススメのセミナーです。

参加方法・詳細はそれぞれの告知ページ(上記URL先)をご覧ください。