まにまにころころ[28]刺激的な日々
── 川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito ──

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こんにちわん、ここんとこ暑いだの寒いだのとそんな話ばかりしてる川合です。温度変化に弱い質ですみません。幸い、今のところ花粉の影響はあまり出ない体質で、マスクも目薬もなしで春の訪れを待ち焦がれている日々です。

そんなこんなで暑さ寒さの入り交じったこの数週間、気温の変化だけでなく、なにかと身の回りに「刺激物」が多い時期でした。美味しいものを食べたり、面白い話を聞いたり、面白い本を読んだり。美味しいものの話はまたいずれ、今日はその他のことを少しだけ書いてみようと思います。




◎──刺激的な近業種交流会

これは先々週の話。異業種のような同業種のような、強いて言えば「近業種」での交流会を行いました。主にWebサイトの制作をしている方、マーケティングをされている方、映像を扱っている方などなど、一緒にお仕事することが多いけど、得意分野が少しずつ違うようなメンバー10名くらいでの飲み会。

これが、思いのほか刺激的でして。なんとなくは知ってるけれども、深くは知らない、そんな「近くて遠い世界」の話がたくさん聞けました。といいつつ、ここには書けない話が多かったので、割愛しちゃいますけどね。(笑)

もちろん、まったく知らない業界の話も刺激的だと思うし、同業の話も刺激的だと思うんですが、この知ってるようで知らないという微妙な感じが、いい具合に琴線に触れてくる。ちょうど年齢的にも近い方が多かったこともあり、お話を聞いて「自分ももうちょっと頑張らなきゃー」って思わされる会でした。

知り合いの知り合いまでで構成されたクローズドな会だったことも、濃い話に繋がったかなと。一度皆さんもやってみてください。面白かったですよ。

◎──刺激的なプレゼンテーション

続いては、プレゼンを聴きに行った話。先週、近畿経済産業局のイベントで、「コンテンツパワーセッション」という、先進コンテンツについての講演会が大阪で開催されました。何人かの方が色々なお話をされたんですが、ちょうど他の予定と丸被りで、予定の隙間をぬってひとつだけ、聴きに行ったんです。それが、株式会社ブリリアントサービス杉本さんの「HMD専用プラットフォーム Viking OS」のお話。

HMDというのは、ヘッドマウントディスプレイ。文字通り、頭に装着するタイプのディスプレイですね。多くはメガネ型で、VRやARで活躍します。Viking OSは、そのHMD専用のOSとして同社が開発したもので、そこで動くコンテンツはObjective-Cで開発可能とのこと。細かい技術の話は省きます、というか私にはそもそも説明できませんが、ARメガネ、要はドラゴンボールの「スカウター」だと思ってください。

それをかけて、空を見れば天気予報が表示されたり、足元を見れば地面に地図が表示されたり、他にも、アプリを起動させて「マイノリティ・リポート」のトム・クルーズのように、目の前にかざした手を動かすことで操作したり。

「Google Grass」や、数日前に発表された「テレパシー・ワン」など、同様のHMDモノがどんどん出てきていますが、完全にSFの世界ですよね。そんな技術のプレゼンなんで、当然それだけでもワクワク感は大きいんですが、杉本さんの語り口は、そのワクワク感を何倍にも増幅させる力がありました。

個人的に私がそうさせられる波長を感じるだけで、同じものを聴いても、受け取り方はそれぞれ違うかも知れませんが、30分あるかないかの話で、私のテンションはMAXに。

杉本さんの、「ブリリアントサービスは、未来の普通を作る会社、です」とのひと言が特に、突き刺さりました。同様の言葉は色んな会社が掲げていますが、Viking OSのプレゼンの中に組み込まれたこのひと言が持つ力は強烈でした。

・Viking OS
< http://www.brilliantservice.co.jp/viking/
>

・Google Grass
< http://www.google.com/glass/start/
>

・テレパシー・ワン
< http://tele-pathy.org/
>

◎──刺激的な本

最後は、先週読んだ刺激的な本を簡単にご紹介。スーパーIT高校生Tehuこと、てふくんが、元グーグル副社長の村上さんと書かれた本。

・スーパーIT高校生"Tehu"と考える 創造力のつくり方
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041104300/dgcrcom-22/
>

てふくん、中身は40代のおっさんなんじゃないかと思った。というのも、30代半ばの自分と同じようなことを考えていたり、それ以上のこと、その先のことまで深く遠く考えているから。現役高校生が書いているのに、違和感もなく、てふくんの視点で語りに没入できるんですよ。やっぱすごいなと。

同時に、矛盾するようだけど、若々しさもしっかり感じる。それも、子どもが背伸びをしている稚拙な青さなんかじゃなくて、清々しい若さを感じる。想像だけど、てふくんは自分のことを客観的にかなり正確につかんでいて、それを上手に自然体でコントロールする術を心得てる感じ。タレントの域ですね。

本は、てふくんの書いた章と村上さんとの対談の章がだいたい交互になってて、てふくん視点で読むと、対談の章では村上さんの講義を受けている感じ。と言っても、対談としてお二人ともにしっかり話されているんですが、その全体を村上さんがもうひとつ外側からきれいにくるんでる。村上さんの年の功、というのもあり、同時に、村上さんもてふくんも、それぞれの役割をしっかりと掴んでいる感が。

お二人とも、すごいなー、のひと言。他に感想が出てこない。(笑)

ちょうど、お二人の間の世代である私あたりが、一番刺激を受けられる本じゃないですかね。この本は、創造力のつくり方のハウツー本でもなければ、これといって具体的ななにかを得られる本でもないのですが、それでも色々な刺激に溢れてる。是非、一読してみてください。

◎──刺激を受けて

以上、最近刺激を受けたあれこれを書いてみましたが、他にもいくつかあって、今、ここしばらくで一番興奮している時期かもしれません。頭、ぐちゃぐちゃのスープ状態です。(笑)

しばらく味が馴染むまでスープを寝かせておくのもアリなんですが、ちょっとストックが過剰になってきているので、少しずつ料理していきたいと思います。

......宣言しとかないとどんどん死蔵しちゃう質なので、次年度の意気込み的に。何が出てくるか、楽しみにお待ちください〜。

【川合和史@コロ。】koro@cap-ut.co.jp
合同会社かぷっと代表
< https://www.facebook.com/korowan
>
< https://www.facebook.com/caputllc
>

まだ調整中、というか、これから調整準備にかかる段階ですが、8/10(土)に終日、あの盛りだくさんイベントもまたやる予定。詳細は追々。