こんにちは、若林です。
今回は「新型コロナウイルスが変える社会」について「働(労働)」をテーマに、自分の考えを述べていきたいと思います。
過去5回の記事については、こちらをご覧ください。
新型コロナウイルスが変える社会
https://bn.dgcr.com/archives/20200519110100.html
新型コロナウイルスが変える社会・衣
https://bn.dgcr.com/archives/20200602110100.html
新型コロナウイルスが変える社会・食
https://bn.dgcr.com/archives/20200616110100.html
新型コロナウイルスが変える社会・住
https://bn.dgcr.com/archives/20200630110100.html
新型コロナウイルスが変える社会・育
https://bn.dgcr.com/archives/20200714110100.html
■「働」に関する短期の変化
労働に関する短期の変化としては、やはり「リモートワーク」でしょう。「テレワーク」や「WFH(Work From Home)」「在宅勤務」など色々な呼び方がありますが、ここでは「リモートワーク」と呼びます。
「住」の時にも触れましたが、「リモートワーク」が始まったものの自宅に机や椅子がなく、やむなくダイニングテーブルや子供の学習机で仕事をした方も多かったようです。
今は元の通勤に戻ったところも多いと聞きますが、すでに第2波が始まっており政府からも「在宅勤務7割に戻すよう」要請がでていますので、大企業を中心にまたリモートワーク、STAY HOMEが増えてくるはず。
企業に「在宅7割」要請へ 大人数会合自粛を―政府
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020072600306
ひとくちにリモートワークといっても、その実態は企業によって大きく違うでしょう。
非常事態宣言解除までの期間、暫定(その場しのぎ)的にリモートワークを導入した企業は、リモートワークのノウハウが残らないままに第2波を迎えることになる。
リモートワークを緊急避難的な取り組みではなく新しい働き方としてとらえ、積極的に取り組んでいかなければ、同じことを繰り返すに違いありません。
まずは、いったん仕事の手を止めてでも、リモートワークのための環境整備を社員、企業が共同で整えていかなければならないでしょう。
■「働」に関する長期の変化
長期的には、仕事の進め方だけでなく、仕事環境の作り方(自宅のネット環境やPCの提供・利用方法など)広範囲に渡ってリモートワークを前提(併用)とした企業としてのあり方を考えなければなりません。
しかし、それぞれが自社のやり方に固執(こしゅう)し、従来のクローズドなやり方で進めれば時間がかかってしまう。また、できあがりは「いびつ」なものになりそうな予感がします。
「リモートワーク」というと、何かしらシステムを入れて解決すると思われるかもしれませんが、そんな単純な話ではありません。
そのシステムを使う人のマインドとかスキルが今まで以上に求められ、それを加速させるためには知見やノウハウの共有が必須です。
他社のいいところはどんどん取り入れて改善していく、そのような姿勢がこれまで以上に求められると思います。
そのマインドがリモートワークの文脈に限定されず、より広い範囲で適用されるようになれば、「オープンマインド」な社会ができるでしょう。
「オープンマインド」が浸透すれば、今は形骸化していることの多い「オープンイノベーション」の意味を理解する人が増え、さらなる発展が生まれる。
せっかく痛みに耐えているのですから、「働く」の文脈においても、長期的には大きな変化が生むきっかけにしたいものです。
【若林健一 / kwaka1208】
https://crssrds.jp/aboutus/