こんにちは、若林です。
今回は「新型コロナウイルスが変える社会」について、「楽(娯楽)」をテーマに自分の考えを述べていきたいと思います。過去6回の記事については、こちらをご覧ください。
新型コロナウイルスが変える社会
https://bn.dgcr.com/archives/20200519110100.html
新型コロナウイルスが変える社会・衣
https://bn.dgcr.com/archives/20200602110100.html
新型コロナウイルスが変える社会・食
https://bn.dgcr.com/archives/20200616110100.html
新型コロナウイルスが変える社会・住
https://bn.dgcr.com/archives/20200630110100.html
新型コロナウイルスが変える社会・育
https://bn.dgcr.com/archives/20200714110100.html
新型コロナウイルスが変える社会・働
https://bn.dgcr.com/archives/20200728110100.html
■「楽」に関する短期の変化
娯楽に関係する変化はたくさんありましたね。ライブやスポーツは無観客(最近は少し入れるようになりましたが)になり、飲み会はオンラインになり、旅行は自粛ムードになっています。
私自身もライブが好きで、Billboard Live Osakaというライブハウスの会員なのですが、一時期は毎週のメールマガジンが中止のお知らせばかりで気が滅入いりました。
今は少しずつ再開していますが、客席数は50%以下に減らし、もちろんスタッフはマスクやフェイスシールド着用、入店時には手指消毒が必須。今の状況を考えれば仕方がないとはいうものの、興醒めの感は否めません。
とはいえ、とにかく苦しいエンターテイメント業界。いろんな工夫をされていますし、今の状況を乗り越えた時にエンターテインメント業界が何も残っていなかった、という状況だけは避けたいので、自分のできる形でエンターテインメント業界へコミットするつもりです。
旅行業界も大きな打撃があった業界のひとつ。
先日「Go Toキャンペーン」が物議をかもしましたが、私の周りでも旅行に行ったという話を聞かないことを考えれば、効果はあまりでていないのかもしれません。
旅行に行けないということへの反動と、アウトドアなら安全という意識が生まれているのか、地方のキャンプ場や河川などには多くの人が集まっているそうです。
管理されているキャンプ場であれば入場制限が可能ですが、管理ができない河川の場合は、人が集まりやすいので本当に注意が必要。
出かけたい気持ちはわかりますが、今は分散が必要な時期ですし、オンラインを活用した新しい楽しさも生まれているので、自宅近辺でのアクティビティを考えていだければと思います。
■「楽」に関する長期の変化
私が長期的な変化として期待していることのひとつに、「ワーケーション」があります。「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語で、休暇先で働くという考え方です。
この言葉も一時期話題になり「遊びにいってるのに働くなんて無理、休暇先で会社のメールなんて絶対見ない」という声も多くありました。これは、政府を含めて「ワーケーション」に一週間程度の滞在をイメージされていたため生まれた、誤解によるものだと思います。
一週間程度の休暇で遊びに行っているのに、その中で働くのであれば全然休みじゃないじゃん! と思えてしまうのは仕方がありません。
本当に「休暇先で働く」を実践するのであれば、最低でも一か月、平均的に三か月ぐらいは滞在しなければ意味がありませんし、「ワーケーション」というのは本来そういうものだと思います。
よく考えてみてください。「リモートワーク」という働き方が本当に一般的になれば、働く場所はどこでもよくなるんです。であればそれは自宅でなくてもいいし、リゾート地や仕事が終わったらすぐに遊びに出かけられるところでも全然構わない。
そう考えれば「休暇先で働く」というのことが、具体的にイメージできるのではないでしょうか?
「ワーケーション」は「リモートワーク」の延長であり、ほぼ同じ意味だと私は理解しています。
前提となる「リモートワーク」の普及にも、もう少し時間がかかるとは思います。しかし、「リモートワーク」の延長という視点で「ワーケーション」を議論できれば、「ワーケーション」の普及は早い時期にくるのではないかと思います。
旅行=遊びの考え方を脱すれば、旅行業界にも新しいビジネスが生まれ、今まで日の当たらなかったところにもチャンスが生まれてくるでしょう。「ワーケーション」の今後に期待です。
■最後に
7回にわたって、新型コロナウイルスが変える社会をテーマにお届けしてきました。書いたあとに「これもいれておけばよかった」と思うことも多々あり、まだまだ考えられること可能性がたくさんあると気づかされます。
良いことが少ない現在ですが、新しいことを生み出す機会、これまで進まなかったことが進むきっかけと考えて前向きに取り組んでいきたいと思います。
【若林健一 / kwaka1208】
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